司法書士の山口です。

 

借金減額診断を行っている、そして費用がバカ高い。

こうした事務所に依頼すると任意整理に失敗するケースもあります。

 

 

失敗した方から相談を受けて、話を聞いたこともあります。

「任意整理なんてしなければよかった」

こんな風に言われていましたが、違うんです…。

任意整理は悪くなくて、その依頼を受けた弁護士・司法書士が悪かったのです。。

 

この辺を誤解されてしまうと、私も悲しい。

今日は、借金減額診断事務所に依頼して失敗した事例を見てみましょう。

 

 

↑この産経新聞の記事に分かりやすい失敗事例があったので、引用させてもらいます。

 

(概要)

大阪市の30代男性は十数年前から、生活費やギャンブルなどのために消費者金融で借金を重ねるようになった。

返済に困り、2年ほど前に見つけたのが「借金を減額します」というネット広告。

簡単な項目を入力する診断で「減額の可能性がある」との結果が出たため、わらにもすがる思いでサイトに記してある弁護士事務所に連絡した。

男性によると、広告とは違って「減額はできない」と言われたが、200万円ほどあった債務を任意整理するよう勧められ、5年間、毎月3万5000円を支払うことが決まった。

その間、弁護士と話したのは最初の電話のみだった。
しかし、すぐに支払いに苦労するようになり、ヤミ金融に手を出した。

借入先は気づくと13社に膨らんだ。過酷な取り立てで仕事を続けられなくなり、自殺も考えた。

 

弁護士を解任し、送られてきた明細で初めて、約2年間で返済のために支払った87万円の半分が、弁護士費用に充てられていたと知った。

任意整理で弁護士が消費者金融側と確定させた金額は把握していなかったが、残った借金は自身が当初認識していた200万円より増えており、「どういうことか分からない」と戸惑う。

 

 

(失敗した点)

この男性は毎月3万5000円を払える能力がなかった。

しかし、弁護士は任意整理で進めてしまった。

本来は破産をすべき事案であったようです。

 

 

無茶な任意整理を始めた結果、任意整理後にも借入を行いむしろ借金が増えた。

その原因の1つが高額費用であるということ。

200万円の借金に対して、40数万円の費用もかかっています。

費用が高額であるのを自覚しているので、費用の説明もろくにしなかったのでしょう。

 

「残った借金は自身が当初認識していた200万円より増えており、「どういうことか分からない」と戸惑う」

これは経過利息が積みあがったのか?と推測。

任意整理後の利息はカット(0%)できても、和解までの利息(経過利息)はとられます。

例えば、残金50万円で任意整理を開始しても、6か月後の和解なら54万ぐらいになっていたりする。

 

この件は、任意整理すべきでなかったというが1つ。

もう1つは、費用が高すぎて任意整理してもコスパがない(意味がない)ので、いずれにしろダメです。

任意整理のコスパ(費用対効果)は、どの事務所に依頼するかで変わります。

 

 

 

繰り返しますが、任意整理は悪くないのです。

任意整理を扱う人が悪ければ、任意整理も悪くなるということです。

 

 

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