司法書士の山口です。
債務整理には、任意整理・個人再生・自己破産といった方法があります。
それぞれの手続きで、どのくらい借金が減額されるのか?比較してみましょう。
例)Aさんの場合
・クレカ・カードローンの支払いが500万円あり
・住宅ローンが3000万円あり
★任意整理の場合
任意整理では、元金500万円は減りません。
500万円から発生する利息やリボ手数料を減らせます。
大体利息やリボ手数料は、15%~18%らへん。
例えば、500万円の残高で1年経つと、500万円×15%=75万円。
500万円×18%=90万円。
このぐらいの出費になっています。
1年でこの金額なので、数年500万円を持っていれば、×3、×5とどんどん金額は増えます。
任意整理すると、これが最大で全カットになり、支払いが無くなる。
カード会社によりますが、悪いとこでも半分ぐらいはカットできます。
基本的に、住宅ローンに任意整理は行いません。
今まで通り自分で支払っていくかたちなので、自宅は残せます。
★個人再生の場合
個人再生では元金も減らせるので、最大で500万円→100万円まで落とせます。
借金の80%カットです。
任意整理同様、利息・リボ手数料カットもできます。
500万→100万になるのは、最大カットの場合。
個々の状況によっては、500万→250万、500万→150万といったケースもあります。
住宅ローン3000万は、個人再生の減額対象から外せます。
そのため、今まで通り支払っていくのが一般的なかたち。
もちろん、家はそのまま残せます。
クレカ・カードローン・住宅ローンの返済が重なって苦しい…
クレカ・カードローンに個人再生。この支払いが、大幅になくなる。
結果、住宅ローンへの返済資金が生まれる。
こうした効果があります
★自己破産の場合
自己破産では、クレカ・カードローン以外に住宅ローンも対象。
破産が認められれば、全ての支払いが無くなります。
状況によっては、一部免責というケースも。
この場合は、個人再生のように減額された借金を支払っていくかたちになります。
債務整理の中では、減額?というか支払いが無くなるので、1番強力なのが自己破産です。
減額率は高い順に、破産→再生→任意整理となります。
ただし、減額率が高いだけで、債務整理を選ぶわけではありません。
それぞれの条件に適合しなければ、そもそも債務整理はできません。
また、減額(メリット)が多いほど、不都合(デメリット)も多くなる。
この辺りのバランスを加味しながら、自分に合った債務整理を選ぶ必要があります。
任意整理の目安を知りたい方へ
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「にんいせいり君」で任意整理の目安が分かります。
(1ヶ月辺りの返済額)
(支払いがどのくらい減るか?)
こうしたことがセルフチェックできます。
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