司法書士の山口です。
滞納した携帯代にも、任意整理はできます。
この電話料金には、分割払いにしている電話本体の端末代金も含みます。
つまり、滞納中の電話料金も、未払いの本体代金・キャリア決済も一緒に任意整理できます。
代表的なキャリアである、ドコモ・au・ソフトバンク。
いずれのキャリアでも、任意整理の分割払いに対応してもらえます。
任意整理がまとまると、それ以上遅延損害金も発生しません。
決められた額を支払えば終わり、繰り上げ返済も可能です。
任意整理の目安
①ドコモ(docomo)の場合
24回払いなら和解OK
例)24万円の料金滞納なら、1万円×24ヶ月払い可。
②au(KDDI)の場合
60回払いで和解OK。
例)18万円の料金滞納なら、3000円×60ヶ月払い可。
③ソフトバンク(softbank)の場合
10回払いしか無理。
例)12万円の料金滞納なら、毎月1万2000円×10ヶ月払い。
任意整理後も携帯は使える?
(任意整理した番号はアウト)
任意整理した番号の携帯は使えなくなります。
複数の番号を持っている場合、携帯2台にタブレットとか。
この場合は、任意整理しない番号は、自分で滞納を解消すれば(自分で支払えば)使えます。
(他社への乗り換えはセーフ)
任意整理したキャリアが使えなくなっても、他社キャリアで契約は可能です。
電話代の滞納があると、「他社キャリアも使えないのでは?」と思われるかもしれません。
理論上は、携帯ブラックになるのでそうなんですが、現実はちょっと違います…。
弊所の依頼人10数人を見る限りでは、他社キャリアで新番号の契約ができています。
昔は問答無用で使えなくしてたのですが、今はちょっと違うみたいです。
今やだれでも携帯電話を持つ時代。
固定電話を持たない時代にもなり、災害時も含めた緊急連絡先になったりもしています。
20年前と比べると、生活必需品なわけです。
だから、携帯電話会社も昔よりは大目に見ているケースが多いようですね。
(事例その1)
090-0011-2233の番号をauで契約しているYさんの場合。
この番号の利用料金に任意整理すると、この携帯電話は使えなくなります。
他社キャリアであるドコモやソフトバンクで、新規の番号を契約することはできます。
(事例その2)
①090-1234-5678
②080-9876-5432
の番号をドコモで持っているUさんの場合。
①の番号に任意整理しても、②を自力で支払えば②は使えます。
①②の番号に任意整理しても、auやソフトバンクで新たな番号の契約はできます。
まとめ
携帯電話関係のお仕事についてる方だと、5番号以上持っているケースも。
電話会社に勤務している方や、複数番号の任意整理を行なったこともあります。
携帯料金が滞っているときは、クレジットカード返済もきつい場合が多い。
こうした場合には、携帯代・カード返済全体のスリム化を図り、生活を立て直すわけです。
任意整理のデメリットはブラックリスト。
ただし、61日以上滞納していると、既にブラックの場合もあります。
この場合、ある意味デメリットはなくなっているので、迷いなく任意整理した方がいいでしょう。
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