司法書士の山口です。

 

今日は、任意整理の費用対効果について。

 

「任意整理しても本当に得はあるの?」

「任意整理費用を払って意味あるの?」

こういう不安を抱えている方もいるでしょう。

 

基本的に、任意整理に費用対効果はあります。

但し、費用は事務所によってだいぶ違います。

ようは、依頼する事務所次第です。

 

 

 

 任意整理の費用対効果

 

任意整理費用が安い事務所は当然のこと、普通ランクの事務所でも費用対効果はあります。

ただし、費用が高い事務所の場合。

その効果が少しだけか、場合によっては費用対効果なし…となる場合もあります。

この辺は、借金の額とも連動しますね。

 

 

例)5社(250万円)・金利15%を自力で完済

・毎月返済額:約6万円
・総返済額:356万8440円
うち利息返済分106万8440円
 

これを任意整理すると…?
・毎月返済額:約4万円
・総返済額:250万円
うち利息返済分0円

任意整理後の利息なし

(※事案によって全カットできない場合もあります)

 

自力で250万円を完済するなら、5年で利息は106万8440円。

任意整理で利息カットできたら、利息の支払いはなし。

つまり、任意整理の費用対効果は106万8440円。

 

ただ、任意整理の手続き費用があります。

これを差し引いた金額が、実質的な費用対効果です。

 

 

①A事務所(費用が安い)

・1社3万円×5社=15万円

・消費税入れて、16万5000円。

106万円-16万5000円で、約89万5000円の費用対効果あり。

 

②B事務所(普通ぐらいの費用)

・5万円×5社=25万円

・消費税入れて、25万円。

106万円-25万円で、約81万円の費用対効果あり。

 

③C事務所(費用が高い)
・12万円×5社=60万円
・消費税入れて、66万円。

106万円-66万円で、約40万円の費用対効果あり。

 

こんなイメージです。

まぁ高い事務所でも、ここまでは費用対効果ありますね。

 

 

 

 

 任意整理の返済代行を依頼する場合

 

任意整理の手続きは、基本的に全社の和解が終わると終了します。

その後は、この和解書に従って支払いをしていきます。

 

 

任意整理後の支払いは、

・自分で支払っていく

・代理人に返済代行を依頼する

この2つのパターンとなります。

 

任意整理の返済代行を代理人に頼む場合は、別途依頼をする。

依頼をするということは、別途費用が発生するということです。

 

返済代行のニーズがあるのは、こんなイメージ。

・家族に絶対バレたくない…依頼先を連絡窓口にしたい

・自分ではお金の管理はできない

・それぞれの会社に返済するのがめんどくさい(まとめたい)

・1人では心配なので、継続して代理人をつけていたい

 

依頼人が望むなら、そこにお金を払うのは自由だと思います。

しかし、これが選択制ならいいですが「強制」であるのは問題。
(ちなみに、うちはもちろん選択制)

 

・費用がかかる、

・でもその費用の価値がある、

こうしたお金の価値を感じて、それを選択するならいいでしょう。

 

でも、強制にしてる事務所は、任意整理費用の単価が上がるから。

とってつけたような理由を言われるかもしれませんが(笑)

そして、この費用が入ると、任意整理の費用対効果が取れなくなる場合があります。

 

そのからくりは?

・手続き費用と任意整理の返済を最初からかぶらせる(長い返済期間にする)

・あえて分割返済の期間を長くする(代行費用を長くとれるようにする)

これを依頼人が理解しているならいいけど、みなさん全く理解してないですからね…。

 

「うちは高いけど他の事務所より長期分割できます!」

がセールストークらしいですけど、それはその事務所が儲かるからです…。

 

この任意整理だと、圧倒的に得をするのはこの事務所だけ。
依頼人と相手のカード会社は、そうでもない。
うーん、そうでもないというか、むしろ損をしてるほうが多いか…。

 

 

こうした事務所の任意整理がハチャメチャだから、カード会社が警戒して任意整理の条件まで厳しくなる始末…。

これが最近の任意整理の現状です。

 

 

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