司法書士の山口です。
今日は、セディナ(Cedyna)の過払い金を解説します。
この会社は、現在の社名は「SMBCファイナンスサービス」です。
元々、OMC・セントラルファイナンス・クオークの3社が合併してセディナ誕生。
そして、セディナがSMBCファイナンスナンスサービスと合併して、今に至ります。
合併を繰り返しているので、少し社名が分かりすらいですね…。
↓↓セディナの過払い金は以下のHPでも説明しています↓↓
(目次)
①セディナの歴史
②セディナから過払い金が発生する人
③過払い金はどのくらいの金額?
④返還割合や戻ってくる期間は?
⑤過払い金の調査がスタート!
セディナの歴史
オーエムシーカードは、元々は大手スーパーのダイエーが親会社。
ダイエー店舗で、OMCカードを作ったという人もたくさんいるでしょう。
2008年、業績不振のダイエーがOMC株を三井住友銀行に売却したことで、SMBCグループになりました。
セントラルファイナンスは、CFカードを発行し、名古屋を拠点にしていた会社。
クオークは、QUOQカードを発行し、大阪を拠点にしていた会社です。
セントララル・クオークも、2007年に三井住友グループと資本業務提携契約を結び、SMBCグループになりました。
そして、この3社がいずれも三井住友グループとなったことで、2009年に3会社は統合(合併)。
こうして誕生したのが、セディナです。
関西圏を拠点にしたということもあり、セディナの本店所在地は名古屋です。
また、SMBC豊洲ビルに東京の本社が置かれています。
それぞれの3社に顧客は多かったため、セディナになってからも3社の名前の付いたカードは継続。
加えて、セディナカードが新たに発行されていました。
・OMCカード
・CFカード
・QUOQカード
・Cedynaカード
といった感じです。
そして、セディナの子会社として、もともとSMBCファイナンスサービスという会社がありました。
この2社も統合され、2020年に新SMBCファイナンスサービス株式会社が誕生したというわけです。
子会社の名前を存続会社とするいわば「逆さ合併」のかたちでしたが、SMBCの名前を前面に押し出すための施策と思われます。
セディナから過払い金が発生する人
クレジット業界では、2007年を境に大きく金利変更が行われました。
2006年に過払い金の充当計算を認める最高裁判決が下された影響ですが、これを機に金利が見直されたというわけです。
社名がセディナになってから利用していると、時期的に2009年以降。
つまり、セディナになってから初めて利用している場合には、過払い金発生の可能性は薄いでしょう。
15年以上前から、OMC・セントラルファイナンス・クオークから直で利用していた人が、過払い金発生の可能性が高いというわけです。
もうだいぶ少なくなっているとは思いますが、25年~30年前の1990年代から利用していると、100万円以上の過払い金は大いに可能性ありますね。
過払い金はどのくらいの金額?
「セディナってどのくらい払い金発生するの?」
過払い金の金額のお話。
うちで統計をとったデータが以下のような感じ。
(セディナの過払い金発生額の割合)
・1円~10万円未満:16%
・10万円~50万円:28%
・50万円~100万円:26%
・100万円~150万円:13%
・150万円~200万円:11%
・200万円~250万円:3%
・250万円~300万円:1%
・300万円以上:2%
全体の約44%は50万円以下の発生にとどまる。
100万円以下の発生は、全体の約70%。
でも、100万円以上の過払い金発生は30%なので、3人に1人はあるイメージですね。
いちよ、誤解がないように記載しておくと、司法書士は140万円以内の過払い金だけ対応できるルールなので、
140万円以上の過払い金は、知り合いの弁護士さんに請求を委譲してます。
過払い金がいくら発生しているか?
こうした調査は、無料で行っていますので、ご希望の場合はお気軽にお声かけ下さい(^.^)
全国対応で行ってます。
実際の返還までの期間や金額は?
セディナは、過払い金の返還率も、戻ってくるまでの期間はいいほうですかね。
10段階で8ぐらい。
(示談の場合)
・返還割合:発生した過払い金の80%~90%
・返還時期:和解から3ヶ月~4ヶ月後
(裁判の場合)
・返還割合:最大で100%+利息
・返還時期:裁判開始から6ヶ月~8ヶ月(事案や争点による)
示談(裁判なし)でも、90%ぐらいなら争点がなければ帰ってきます。
100万円の過払い金なら、90万円が戻ってくるイメージ。
何年か利用してない期間があるなど、分断の争点がある場合でも柔軟に対応。
あまり、争うというよりは、折衷点を一緒に模索する会社です。
もちろん、分断を認める必要はないので、金額大きければ裁判にしたほうがいいですけどね。
その他のカード会社のブログ