パンをつくる | 本日のココロイキ

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激passiveに生きるブログ

大手料理教室の体験レッスンに行く。

ちょっと前に梅田を歩いていたら、声をかけられ、
大手の教室の雰囲気を感じてみたかったのと、
単純に一度パンをつくってみたかったので、行くことにしたのだ。


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わたしは、実は、料理教室には苦手意識がある。


料理教室には、これまでに二度、通っていたことがあって、

一度目は、数年前、突如として、

わたし、料理の基本が何もわかってない! 正しい野菜の切り方とか……魚もさばけないし!どうしよう……ガーン

という焦りが吹き出してきて、いてもたってもいられなくなったことがあり、
ひとまず料理の基礎くらいは押さえておかなくては、と、
老舗クッキングスクールのビギナーズクラスからベーシッククラスまで、月二回くらいのペースで、一年弱通った。

和・洋・中の家庭料理の基本を教わり、これは大変、勉強になった。
正しいたまねぎのみじん切りもできるようになったし、魚もさばけるようになった。
今でも、父のリクエストでパスタを作るときには、ここで教わったレシピをもとに、ちょっとずつアレンジしながら作っているし、
ハンディフードプロセッサーを使って作るポタージュスープも、ここで教わらなかったら、家で作ろうなんて思わなかっただろうと思う。

料理するのは楽しかったし、自分で作ったものを自分で食べる、ということの満足感も毎回味わえた。
わりと少人数だったので、先生にも気軽に質問しやすく、打ち解けた雰囲気もあった。
でも、だんだん、班で調理作業や後片付けを分担するのに気疲れしている自分に気づいて、
基本のレパートリーをある程度学び終えてからは、通うのがおっくうになってしまった。


二度目は、身体のことを意識するようになってから、マクロビオティックを学びたくなって。

本格的なマクロビの料理教室が大阪にあると知って(しかも当時の職場のすぐ近くだった)、勢い勇んで参加。
こちらも大変勉強になったし、月二回、ここでお料理をして作ったものをいただいたあとは、身体が整う感じがして、マクロビの持つパワーや優しさ、日本の伝統食の素晴らしさを十分に感じることができた。

ただ、正しいマクロビの理論を学ぶにはとても適していたのだけれど、
酵素栄養学を知ってから、加熱食のみのマクロビに少しずつ疑問を感じ始めたのと、
やはり本格的になればなるほど、いろいろな制約を感じたり、排他的な面が垣間見えたりしてしまって、半年で脱落汗

でも、ここでも、続かなかった一番の原因は、グループ作業になじめない、ということだったように思う。

グループで固まる、というのがそもそも性に合わない、というか、窮屈に感じてしまう、ということもあるし、

社会人として一定の社交性を身につけてはいるつもりだし、協調性を持って無難に作業をこなすことはできるのだけれど、
集団の中にいると、心がどうしても逃げ腰になってしまう。

他人との摩擦が怖いから、めんどくさいから、「別にいいや」と思ってしまう。

鬼ごっこをしよう、となったとき、
鬼を決めるじゃんけんの前に、初めから手を挙げて「わたしが鬼やる」と言ってしまうような。


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ロッカーでエプロンに着替えてスタンバイ。

奥行きの広い大きな教室は、土曜の午前ということもあってか、オープンと同時にすぐに満員になった。
テーブルごとに、料理、パン、お菓子と、いっせいにたくさんの生徒さんたちの作業が黙々と始まる。

同じ日程で体験会参加の予約を入れていた人たちがあと二人くらいいたらしいのだけど、時間になっても来なかったので、先生とマンツーマンでパン作りを教えてもらえることになった。

担当の先生は笑顔のかわいい若い女性で、すごく感じのいい人だった。
自分からいろいろと話しかけて、和ませようとしてくれる姿が、とても好印象アップ

パン作りは、やはり練りの作業が一番おもしろかった。
もちもちした生地の触感が気持ちいい。
病みつきになる人がいるのもうなずける。

発酵や焼き上がりを待つのに、合間合間にけっこう時間があって、教室全体のテーブルを一つずつ見学させてもらった。
各テーブル少人数だし、先生もみんなテキパキハキハキしていて、
きちんと教えてもらえて、身に付きそうな感じは確かにした。

ちょっと意外だったのは、グループ作業になるのは料理クラスだけで、
パンやお菓子は、すべて個人作業になる、ということ。
確かに、同じテーブルにいても、それぞれ違う種類のパンやお菓子を、みな自分の分だけ作っている。

あるテーブルでは、かわいいピンク色のいちごのムースを、壁にかかっている見本の写真通りに、キレイに作っていて、
こういうのを、「わたしが作ったんだよ~」と言って、友達や彼氏の家に持っていったりしたら、これはすごく満足度が高いだろうな、と思った。
習いたくなるのも当然だと思う。


ただ、ここの生徒さんたちの様子を観察しながら、わたしは、ここに来ることはもうないだろうな、と思い始めていた。

この教室は、すべてがとてもシステマティックにできている。
考え尽くされていて、無駄がない。

だけど、何というか……おおらかさがない。
みな、とりあえずやるべきことをそれぞれにこなしている、というような様子で、
心から楽しんでいるような、幸せそうな雰囲気が感じられない。

大手の強みとして、どこの教室にいつ通ってもいい、というフレキシブルなスタイルなので、
個人で参加している人がほとんどだから、ということもあるかもしれないし、
無心になってひたすら料理に向かうことで、日頃のストレス発散とか、気晴らしになっている、ということもあるのかもしれない。

ただ、わたしには、
誰が作業しても同じものができあがるように、あらかじめ考えられ、綿密に計算されて用意されたものをそのままなぞる、という行為を、
みんな心の奥では何となくつまらない、と感じていながら、やらされている、
そんなふうに見えた。



焼き上がった、ゴロゴロ新ジャガとバジルマヨネーズのパン。


$本日のココロイキ-ジャガマヨパン


初・自分でつくったパン音譜
できたてはすごくおいしかったニコニコ



体験させてもらえたのは、本コース入学の勧誘のためなので、
料金やシステムの説明をしっかりと受ける。

とてもとても良くしてもらって(しかも無料で)、申し訳ない気持ちもあったけれど、ここは流されている場合ではないので、
金銭的に余裕がない、という理由できっぱり断る(本当に、けっこうなお値段のものだったのだ)。

こういうとき、お金がない、ってけっこう便利かも、と思う。


ただ、パン作りはとても楽しかったので、
いつか自分でやってみよう、と思う食パン