オリジナル小説 大好きなあの人 17話 | kanaerukaiのブログ

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タイムボカンシリーズの考察や、二次創作を書いていきます!
好きなシリーズは、ヤッターマン、ゼンダマン、イタダキマンです

これからケロロ軍曹の二次創作も始めます!
夏美&ギロロペアをくっつけたい
原作ガチ勢なのでそこんとこよろしく!!

「これからは俺が春のことを守るから」

春は体を離すと、じっと春を見つめた


「ありがとう、嬉しい」

春はクシャッと笑う


「それはただ罪悪感を感じてるだけ?今も私のことを好きでいてくれてるの?」

春は顔を真っ赤にした


少しの間沈黙が続く


咲久の顔を見ると、咲久は恥ずかしそうに目をそらす


「あの俺はー」

咲久が口を開くと、真央が咲久の腕にしがみついた


「やだやだヤダ、咲久それ以上言わないで。

咲久がいなくなったら私には誰がいるの?

私を一人にしないで」

真央は泣きながら、咲久の腕を引っ張る


「落ち着け、落ち着いてくれ」

咲久は腕を振りほどこうとした


(どどどうしよう、止めるべき?でも前みたいな事になっても困るし、とりあえず様子を見るしかない?)

私は二人がもみ合っているのを、ただただ見ていることしかできない


二人の攻防は長らく続いた


お互いに息が切れている


「俺は真央とは付き合う気がないんだ。

もういい加減諦めてくれ。


真央の事は嫌いじゃない。だけど度が過ぎると本気で嫌いになるぞ」


咲久は冷たく言い放つ


「心なんかいらないわ。ただ私の隣にいてくれるだけでいいから。」

真央はヘナヘナと座り込んだ


「それなら今のままでいいんじゃないか?」

咲久はかがんで真央と目を合わせる


「咲久が私だけを見てくれるならね。彼女とか作らないで私だけを見つめてくれるならね」

真央は春を見た

 

(なんなのあの子、咲久が優しいからってちょっとやりすぎなんじゃない)


私は二人を見ていると胸が締め付けられるようでとても苦しい


「それはできないよ。私が咲久のことが好きだから、真央さんには渡したくない」

私はハッキリ真央に告げる