陽菜が駆け寄ると優はどこも傷ついていない
「あれ?なんで」
ひなはエリアを見つめた
どうやらエリアはわざと技を外したようだ
「一応、私が後に作られたとはいえ兄弟のようなものだからな。
そんな人を殺すなんて私にはできなかった
命拾いしたな」
エリアはそう言うとスタスタと帰っていく
(きっと主だってそんな事は望んでいないはず。)
エリアは目を細めた
「あんたいいやつだな、ありがとう。」
陽菜はエリアを見る
「勘違いするな、優を殺すのをやめただけで改心したわけじゃない‥今だって着々と黒い葉は増えてるんだからな」
エリアは陽菜をにらんだ
陽菜はエリアに微笑む
「私も一緒に連れて行って!」
優はエリアに近づく
「どういう風の吹き回しだ?」
エリアは横目で優を見た
「私は主によって作られた、主が私をあそこに捨ててくれなければ私は死んでいた。
主は命の恩人だから、私も主に恩返しできるように、コトバットとして頑張りたい。」
優はエリアに近づく
「そういう事かいいだろう」
エリアはニヤリと笑う
「優、待てよ!なんで急に」
陽菜は優を引き止める
「ありがとう、陽菜。少しの間だったけど楽しかった」
優は目を細めて笑うと、エリアと一緒に消えてしまう
(嘘だろお?優ー)
陽菜は呆然と立ち尽くす