「私もはじめは主に嫌われたから、捨てられたんだと思ってすごく寂しかった。
私なんか主にとってはいらない人間なんだ。だから捨てられたんだって毎日悲しかった。
だからエリアの気持ちわかる」
優はマイクでエリアに語りかける
するとお花がでてきて、エリアの周りを囲んだ
「何をわかったような事を。主から好かれて大切にされてるあんたに何がわかるのよ」
エリアはマイクにどなった
するとお花はいばらでかき消されてしまう
「あんたが消えてくれれば主は私だけ見てくれるのよ、だからそのためにあんたには消えてもらうわ」
エリアはマイクを握りしめる
するといばらが真正面から、スルスル伸びて優の肩の部分が切れてしまう
エリアは何度も何度もいばらで優を傷つけた
優はついに立ち上がれなくなってしまう
(どうしたらいいんだ?なんか気迫がすごすぎて割って入ることができない、、)
陽菜はパニックになる
陽菜は優に駆け寄った
「私も昔不良グループにいたんだ。ずっと1人だった私にグループのみんなが声をかけてくれたんだ。
すごく嬉しくて、みんなから好かれるために見た目を変えたり、みんなのお願いはなんでも引き受けるようにしてた。犯罪にも手を染めた。
でもみんなは私が万引きの手伝いにちょうどいいから、一緒にいるだけだった」
陽菜は涙を流しながらマイクを握る
するとエリアの方に向かって、シャボン玉が飛んだ
「だから?それがなんだって言うのよ」
シャボン玉はカプセルとなり、エリア閉じ込めた
「私いつもみんなに合わせまくってだけど本当は自分を好きだ、仲間だって認めてもらいたかったんだ」
陽菜は涙ながらにエリアをみる
「その気持ちわかる気がする」
エリアがそうつぶやくと、カプセルは消えてしまう
エリアはフラフラしながらなんとか立っていた
「だけどあんたには優がいるわ。だけど私には主しかいない。
私が主から愛されるためにはあんたが邪魔なのよ。」
エリアはいばらを構えると、優にぶつかっていった
キシャン
と音がすると2人はすれ違う
すると優が地面に倒れた
「優ー」
陽菜は優に駆け寄る
(こんなに優が傷ついてるのに手当もしてあげられないなんて)
陽菜は目をきゅっとつむった