重大なネタバレが含まれています。ドラマ(6シーズン 全52話)を見てからお読みください注意
 
前回はこちら↓

 

今回は、レイディ・メアリーを深く愛しレイディ・メアリー自身も大切に思う人にも自分の意に染まないと牙を剥く炎レイディ・メアリー不安
 
以下が映像で今回は3:40秒くらいからです。

 

【その23/S2E4 11分頃】

 

レイディ・イーディスではない方の仲の良い妹レイディ・シビルが身分違いのお抱え運転手(chauffeur)と二人きりで話しているのを見た後、妹に問いただします。
Mary: Then why were you there?
   だったらどうしてそこにいたの?
 
Sybil: Why were you there?
     お姉様こそどうしてそこに?
 
Mary: Because I was ordering the motor. That is why one talks to chauffeurs, isn't it? To plan journeys by road.
車を頼むためよ。その為に運転手と話すのではなくて?車でどこに行くかをね。
 
journeyは移動という意味。そこから派生して遠くへ移動→旅という意味でも使われます。
 
・by roadはここでは車で。
直訳すると、車での移動計画を立てること。
Sybil: He's a person. You can discuss other things.
     彼も一人の人間でしょ。それ以外のことも話せるわ。
 
使用人を同じ人間として扱わない姉にキレる妹。
 
Mary: I'm sure he can. But not with YOU.
     そうね彼は話せるわ。でもあなたとは駄目よ。
 

【その24/S2E4 34分頃】

 

更にシビルと先の運転手(the chauffeur)との関係について話し合う二人。
Sybil: I'm not even sure if I like him like that. He says I do, but I'm still not sure.
彼をそんな風に好きかすらわからないわ。彼はそうだというけれど、まだわからない。
 
Mary: We're talking about...?
     それって…?
 
Sybil: Branson, yes.
      ブランソン、そうよ。
 
Mary: The chauffeur, Branson.
   運転手の、ブランソン。
 
Sybil: Oh, how disappointing of you!
     もう、ほんとがっかりさせられる!
 
Mary: I'm just trying to get it straight in my head. You and the chauffeur.
ただ理解しようとしてるのよ。あなたと運転手。
 

【その25/S2E7 19分頃】

 

レイディ・メアリーを目に入れても痛くないと思う執事カーソンに対しても自分の意に沿わないと…
Mary: How disappointing of you. And I always thought you were fond of me.
あなたには失望したわ。ずっと私のことを気にかけてくれていると思っていた。
 
thought と過去形にすることでそうじゃなかった、勘違いだったとすごい嫌味を感じます。
 
当然ショックなカーソン。
 
そこにこの原因となった人がものすごいタイミングでひょっこり現れます(笑)
 
Richard: Ah there you are. What about a quick walk before dinner?
ああ、ここにいた。
 
(ここで少し実際のドラマにあった会話が飛ばされ)
話が終わったのでカーソンは部屋を出ようとします。
 
Carson: Will that be all, my lady?
      以上でよろしいでしょうか?
 
Mary: Yes, Carson. Thank you. I think that Will be all. (to Richard) Carson has decided not to come with us to Haxby.
ええ、カーソン。結構よ。もうこれ以上はないわ。(リチャードに向かって) カーソンは(新居の)ヘクサビーには一緒に行かないと決めたわ。
(ここでも少し会話が飛ばされ)
 
Richard: What a shame.
     残念だな。
 
Mary: Not really. Butlers will be two a penny now they're all back from the war.
そうでもないわ。戦場から戻ってくる執事がいくらでもいるわ。
 
not really はnoを曖昧にしていますが文脈でnoの言い換えにもなります。
 
・Two a penny はお金の中でも一番安くペニー硬貨2つ並んでる。ありふれた、そこらに価値のほぼないものがいくらでもあるという意味。
これまではすごく頼りきっていたのに、思い通りにならないと途端に無価値扱い驚き
 

 

【その26/S2E7 37分頃】

 

元使用人にも当然辛辣。男にもて遊ばれた元使用人のエセルに対して、
Mary: The truth is Ethel made her choice and now she's stuck with it.
結局エセルは自分で選んだ選択に嵌ったってコトね。
 
be stuck with はここでは困難や悩みを抱えて解決できていない状態をさします。
 
Lavinia: That seems a little hard?
      それはちょっと酷くはないかしら?
あまりの冷淡さにその場にいたマシューの婚約者(↑右から2番目)がついポロッと言うと、
 
Mary: Does it? Aren't all of us stuck with the choices we make?
そうかしら? 誰しもが選んだ先にはまってもがいてるんじゃなくて?
 
Does it?など直前の言葉からDo you? Would it?と短かく疑問文で返して少し間を置く場合、直前の言葉に疑問・反論しています。
 

 

【その27/S2E7 42分頃】

 

ものすごい窮地を助けてもらった婚約者にも用済みと言わんばかりに辛辣↓
(ただし、この婚約者もレイディ・に対してよろしくないことをしていたのを知った後)
結婚式と新婚旅行の日程を決めようとたずねる、レイディ・メアリーの婚約者、サー・リチャード。(サーはここでは称号)
 
Richard: You must be looking forward to travelling again. I know I am.
また出かけれるのが楽しみだろう。私は楽しみだ。
Mary: Very well, the end of July. Then we can be out of England for August.
わかったわ、(式は)7月の終わりに、その後8月にはイングランドを出れるでしょう。
 
for August について、わかりにくいですが inとの違いは、
for は向かってなので、8月に(向かって)イギリスから出た状態になるようにすること。
(出発は7月かもしれないし、8月かもしれない)
in は中になので、8月中(1日から31日)のどこかでイギリスから出ること。
(到着は8月かもしれないし、9月かもしれない)
 
Richard: You don't sound very excited.
    全然嬉しそうじゃないね。
 

【その28/S2E7 48分頃】

 

家族や婚約者や大切な執事にも辛辣なので、当然ただの使用人にも辛辣。
使用人である運転手(Tom Branson)と駆け落ちしようとする妹(Lady Sybil)に止めるよう説得しようとした時。
 
Mary: (To Sybil) Of course Papa and Mama will hate it.
もちろんお父さまとお母さまは(この結婚)に反対するわ。
 
Tom Branson: Why should they?
        どうしてですかね?
 
Mary: Pipe down.
     お黙り。
 
pipe downは諸説で船で笛(pipe)を吹いて、船員に甲板の下について寝るよう命じたことからとか。笛と言っても警笛のようなすごいうるさい音です。
 
でもそんなことイメージしながら話す人はいないと思います。
 
ちなみに一旦家に戻って親を説明することを決めた妹が宿泊していた部屋からいなくなると、レイディ・メアリーはトムに向かって、
『Mary: Do you want some money for the room?(私が部屋代を払いましょうか?)』
と、すかさずトムの尊厳を踏みにじります不安
 

【その29/S3E1 48分頃】

 

棚ぼただった遺産が、正当な理由(法律)によって自分の懐に入らない可能性があると知って怒り狂うレイディ・メアリー炎
Mary: But that's absurd. What right have his heirs to inherit anything!?
そんなの馬鹿げてる。何の権利があって相続者に遺産が相続されると言うの!?
 
今日はここまでです。少しでも英語理解のお役に立てれば幸いですニコニコ
 
つづきあります下矢印