暑い日によくこの曲を思い出しますカキ氷

 

周りに合わせて黙っている女の子や、能力はあるけれどでしゃばってはと抑える女性全般に頑張れと歌っている気がします指差し

 

解釈はいつも通り、多くの人に受け入れられるよう歌には色んな含みを持たせたりわざとぼやかしているので、これはあくまでその一つの考えとして参考程度にお読みくださいにっこり

 

映画『アナと雪の女王 (Frozen)』から、

 

  タイトル: Let It Go /Indiana Menzel

手放してしまえ / イディナ・メディス

 

let it go とは今抱えている何かを手放す(go)ことで忘れること。気にしないでくおくことです。なのでitは主に悩んでいることや苦しめられていることです。

let it goは“ありのまま”という意味ではないですが、手放すことでありのままの自分になる、という意訳では合っているかなと思いました。

 

ちなみにlet it beはそのままでいさせること。こちらのほうがありのままであること、に近いかもしれません。

 

通常多くの女性はエルザのように何かしらしがらみ(いる場所や家族)に囚われて苦しみを抱え続けることを選んでしまいますがその分溜め込むので、決別を決心するとこの歌のように感情がとてつもなく発散(go)されます指差し

 

では歌詞に進みます。

 

The snow glows white on the mountain tonight 

今夜は山の雪が白く光っている

 

the snowと曲の初めに定冠詞があります。

 

これはsnowが不可算名詞で、過去・現在に実際に起きた・起きている雪だとthe snow

 

天気予報など予測、または毎年10月に雪が降るという一般的な情報だとsnow

 

ただし、一般的なsnowと特定のsnowはなんだと考えると結構個人の感覚的なこともあり、現実ではsnowと冠詞をつけて言わない人たちも多いので、ただ音に合わせるだけで意味はないと言う人たちが多いです。

 

・glowはピカッと一瞬ではなく、ピカピカ光り続けるイメージです。

 

Not a footprint to be seen

足跡は一つも見えない

 

Not a footprint to be seen は古い言い方です。a footprint が見えない状態であること。


There's no footprint to be seenという表現などありますが、足跡を前に置いて詩的な表現にしています。

 

A kingdom of isolation 

誰もいない王国

 

And it looks like I'm the queen

私がそこの女王がふさわしいようね

 

The wind is howling like this swirling storm inside

その(王国=自分の)中で渦巻く嵐のように風がビュービューと音を立て唸っている

 

the windは加算/不可算名詞両方ですが、ここではsnowと同様に数えれないものとしてtheがつけられています。

 

・howlは犬の遠吠えなど、長い音で、苦痛や悲しさや怒りなど強い感情が伴います。

 

・swirlはくるくると中心を回るイメージ。

 

Couldn't keep it in, heaven knows I tried.

もうそれを抑えることはできなかった、ほんとうに頑張ったのよ

 

heaven knowsはここでは天や神様ではなく二つの意味があり、

1)誰も知らない、もしくは話者も知らないで、予測に対して言うフレーズ。

2)強調。

今回はI tiredで過去形なので強調です。

 

Don't let them in, don't let them see

人を入れては駄目、見られては駄目

 

Be the good girl you always have to be 

いい子でいるの、ずっとそうでないといけないの

 

theを使うことで特定のいい子、エルザなら人にない扱い方のわからない魔法をコントロールすること、聞き手ならその親や自分の住む場所の価値観からのいい子をイメージさせます。

 

Conceal, don't feel, don't let them know

隠しなさい、気持ちを殺して、知られてはいけない

 

don't feel は前後の文脈で何か変わります。過去にエルザが抱えていた感情です。

 

Well, now they know

ああ、今は知られてしまった

 

 

Let it go, let it go

もう忘れよう、手放そう

 

Can't hold back anymore

これ以上抑え込んでることはできない

 

Let it go, let it go

どうだっていい、気にしない

 

Turn away and slam the door 

背を向けて思いっきりドアを閉めてやるの!

 

slam the door は、城は the doorsでは?と思ったんですが、

ここではフレーズで何かや人を拒否すること。意訳として"!"をつけました。

 

I don't care what they're going to say 

人に何を言われようと気にしない

 

Let the storm rage on

この嵐を好きなだけあれ狂わせればいい

 

rage on は怒りなどを抑えれずぶちまけさせてしまうこと。

彼女の長年の鬱憤が簡単に収まらない感じがすごく出ていますムキーピリピリ

 

The cold never bothered me anyway 

冷たさなんて前から気にならなかったし

 

このthe coldは過去の冷たい寒さで、前から全然寒さなんて平気だったし、そこから対比して今の寒さの中で、新しい生き方に満足しているような感じを出している気がします。

 

 

It's funny how some distance makes everything seem small 

ある程度離れてみると何もかもが小さく見えるのはなんだかおかしいこと

 

And the fears that once controlled me can't get me at all

恐怖に捉えられていたけれどもう二度とそんなことさせないわ

 

ここではcontrol=getであり、getはプラス捕まえるの意味も含まれています。

 

It's time to see what I can do

何ができるか見てみましょう

 

To test the limits and break through

限界まで試して、そこを超えてやりとげるの

 

break throughは境界を無理やり超えること、境界は達成やゴールだったりします。

 

No right, no wrong, no rules for me

正しい悪いやルールなんてないの

 

I'm free 

何をしてもいいの

 

Let it go, let it go

忘れてしまおう、嫌なことに囚われず好きに生きるの

 

I am one with the wind and sky

私は風と空と一つになるの

 

・one は一つになること。

ちなみにthe をつけたthe one だと(唯一の)となり全然意味が変わります。そうなると比較するもの(何から惟一なのか)がいるのでこの文自体成り立たなくなります。

 

Let it go, let it go

自由に、解き放して

 

Youl'll never see me cry

もう私の泣き顔をみることはないわ

 

youと言っていますが、誰ともなくだったり、自分に対して鏡に向かって話してたりと英語でよく使われる第三者目線です。

 

Here I stand and here I stay

ここに私は立ち、そしてずっといると決めたの

 

ドイツ人の宗教革命起こしたルターの言葉を文字ったという人もいましたが、そうじゃなくても、hereが前にくることでちょっと古めかしい表現として、絶対に前に戻らない的なニュアンスがあるそうです。

 

"我ここに立ち、この地に(永遠に)いると誓う" と厳かな言い方に言い換えれるかもしれません。

 

・stayは短い期間の滞在のイメージもありますが、ずっと留まるという意味もあります。

 

Let the storm rage on 

嵐を好きに唸らせればいい

 

 

 

My power flurries through the air into the ground

私の力がすばやく空気を伝って地に潜るの

 

flurryは雪や風がにわかに降る意味で、snow frurriesで短時間に積もらない程度にさっと降る雪として、天気予報で名詞として使われるようです。

 

My soul is spiraling in frozen fractals all around

私の魂は雪の結晶の中でぐるぐるとそこら中で周っている。

 

frozen fractalは雪の結晶。(=snowflake)

 

・all aroundはここではあらゆる方向にやあちこち

 

And one thought crystallizes like an icy blast

そして一つの思いが大きな音を立てて氷でできた突風のような結晶になったの

 

icy blast(of air)はものすごく冷たい空気の突風できたもの。エルザの放つ魔法もその一つです。その突風が結晶化する時、爆発するような音を立てます。

 

思いの強さを音と結晶で表しているようです雪の結晶

 

I'm never going back, the past is in the past

決して戻りはしないってね、もう終わったことは忘れるわ

 

the past is in the past は終わった過去は変えられないことから、変えられない過去には近づかない、今を生きるの的に使われる表現です。

 

Let it go, let it go

決別しよう、嫌なことから

 

And I'll rise the break of dawn

そして夜明けと共に私は立ち上がるの

 

Let it go, let it go

過去は忘れて、好きに生きるの

 

That perfect girl is gone

完璧ないい子ちゃんはもういないわ

 

あの(あなたの知っている)完璧な女の子、を意訳してます。

 

Here I stand in the light of day

私はここ、明るい日差しの元、正々堂々と立ってる

 

stand in the light of dayはキリスト教の一説で、stand in the lightから真実に向き合うことを恐れないこと、後ろ暗いところがかない、嘘をついていないなど。

 

Let the storm rage on

嵐は好きなだけ荒れさせればいい

 

The cold never bothered me anyway 

冷たさなんか別に前から平気だったわよ

 

以上です。少しでも英語理解のお役に立てれば幸いですにっこり