英国ドラマ、Downton Abby season 1 episode 1のドラマのネタバレです。ご注意ください
前回からの続きです。
新聞が配達されるとアイロンかけがされます。
それを見て、まだダウントンアビーで働き出して間もないであろうデイジーが言います。
なんで新聞にアイロンをかけるの?
Mrs Padmore: What's it to you?
それが(あなたにとって)なんなの?
・what's it to you? はこのドラマでたまに出てくる表現で、
『直訳するとそれがあなたにとって何なの?』
→関係ないでしょ、 という意味として使われます。
Miss O'brien: To dry the ink, silly. We won't want His Lordship's hands as black as yours.
インクを乾かすためよ、バカね。旦那様の手をあんたのように真っ黒にさせたくないの。
アイロンをかけても手が湿っていると結局手にインクはつくので、中には手袋をして読んでいる人もいるそうです
アイロンがかけられた新聞から衝撃のニュースが広がります。タイタニック号の沈没です。
1912年に沈んだこの豪華客船は、2,224人の乗客中、1,500人以上が亡くなった大事故です。
↓は航路と事故のあったポイント
下の階、Downstairsではミセス・ヒューズらで悲惨な事件の話でもちきりです。
信じられない話ね。
日本語の"られない"、は便利な日本語の一つで、英語だと色んな表現が選ばれます。
今回はmake+自分+動詞。
Mrs Patmore: Me neither.
全くね。
そこで従僕(フットマン)兼一時的従者(バレット)のトーマスが現れて、料理人に当主の状況を知らせます。
旦那様が着替えられました。
ミセス・パットモアは料理を運ぶはずの別の従僕ウィリアムがタイタニック号のことでデイジーとおしゃべりしているので叱ります。
Mrs Patmore: William! Will you stop talking and take this kedgeree up, and mind the burners are still lit.
ウイリアム!おしゃべりは止めてケジャリーを運んでっ、 火はまだついてるから気をつけなさい。
William: Yes, Mrs Patmore.
はい、パットモアさん。
ダウントンアビーの人気の一つに料理があります。今回はケジャリー(Kedgeree)です。
↓私も以下のサイトみて作りました。美味しかったです
https://realfood.tesco.com/recipes/kedgeree.html
レシピ訳したものです
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シーン変わって、
上の階(Upstairs)でもダウントンアビーの当主、ロバートも新聞を読む前に噂を耳にし、食堂で待機する執事カーソンに話しかけます。
皆が話していることは本当なのか?
Carson: I believe so, my lord.
そのようです、旦那様。
Robert: I'm afraid we'll know some people on it. I don't suppose there are any lists of survivors yet?
何人かは知り合いがいそうだ。生存者リストはまだないだろうな。
・listsと複数なのは、何人出るかわからない、何枚のリストになりそう、リストが一枚と断定できそうじゃないと複数型に無意識にするようです。
Carson: I understand most of the ladies were taken off in time.
女性客の多くは(沈没する船から)免れたようです。
・understandは理解する以外にも、話し手や新聞などから情報や意図を受け取ったと言う意味で、〜のようです、とも訳されます。
・the ladies = ladies who were on board the Titanic.
Robert: You mean the ladies in first class? God help the poor devils below deck. On their way to a better life. What a tragedy.
それは一等客室の女性らということだろう?神よ、デッキ下の哀れな者たちに救いを。豊かな暮らしを目指していた時に。なんとも痛ましいことだ。
・poor devil は不幸な・可哀そうな人に対して言う言葉です。なぜdevilなのかは不明です。聖書からっぽく、哀れさが酷いことを強調するようなイメージでしょうか。
逆にツイてる人をlucky devilと言ったりもします。
・ladyは女性を丁寧に言う場合もありますが、イギリス人で執事のカーソンは身分に厳しいので、もしかしたら他の人のように一般女性をladiesとは言わないかもしれないですが、the ladies and femaleと分けるのもな為、今回はまとめてthe ladiesと言っている気もします。
それから3人の娘達も現れ、きた電報を読むと、ロバートは急いで妻コーラのいる部屋に行きます。その時コーラのレイディ・メイドのオブライエンに会います。
Robert: Is Her Ladyship awake?
奥方は目を覚ましたかな?
使用人の前では妻をコーラとは名前は言わず、称号を使います。
こうして地道に身分の違いを貴族は示していています。
O'Brien: Yes, Milord. I'm just going to take in her breakfast.
はい、旦那様。ちょうど朝食をお持ちするところです。
オブライエンから妻の目覚めを確認すると、夫婦で使用している寝室ですが、ロバートはノックして入ります。
Robert: May I come in?
入るよ?
・May I と妻に許可を伺っています。
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![おすましスワン](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/468.png)
こんな酷いことって。ルーシー・ロセスがどれだけこの先のことに喜んでいたかと考えたら。酷すぎて言葉がみつからないわ。ジェイ・ジェイ・アスターは助かったかしら?奥さんは助かったはずよね。
・Rothfuss [rawthfuhs] は日本人には発しにくい発音や音節のため、ロセスとかに訳されます。
・at the prospect のprospectは未来への良い可能性、予測、見通し、考え、仕事などの成功。
・get off は基本はどこかから離れる、という意味ですが、そこから色んな意味が派生するので、文脈で判断する必要もでます。
今回は沈没するタイタニック号から離れる、とそのままでもですが、
事故から免れる→助かったとも訳されます。
・boundはここでは形容詞として確実に、非常に高い可能性として。跳ねるのバウンドするの動詞とは異なる意味です。
同情で捲し立てるコーラにロバートは口を挟みます。
Robert: I've had a telegram from George Murray. One of his partners is in New York...
ジョージ・マレーから電報を受け取った。ニューヨークにいる彼のパートナー弁護士が…
・partnerは何かを一緒にする同等の関係性の相手で、恋愛関係や仕事関係などで、今回は仕事の方のパートナー弁護士(共同責任者)です。
Cora: Yes?
それで?
yesは"はい"以外にも相手に言葉を促す時にも使います。
Robert: Apparently James and Patrick were on board.
どうやらジェームスとパトリックが乗船していたようだ。
この時点ではまだこの二人が何者かはわからないですが、グランサム夫妻にとって重要なのがドラマの雰囲気から伝わります。
(中略)
Cora: But surely they must have been picked up?
でもどちらかは絶対に助かったわよね?
Robert: Doesn't look like it.
そうじゃないようだ。
Cora: What? Neither of them? My God. …You must tell Mary. She can't hear it from anyone else.
うそっ?どちらも?そんな。…メアリーにはあなたが伝えないと。他の誰でもなく。
今日はここまでです。少しでもドラマをより楽しむための英語理解のお役に立てればです
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