この夏は熊本に滞在しています。
娘の夏休みがスタートしたと同時に帰省。
PCR検査で陰性を確認して、予備のキットも
持参で準備しました。
娘は、久しぶりにいとこやバァバやじったんと
会うのをすごく楽しみにしていて、
どこかレジャーに行けない夏だけど、
一緒に過ごせるだけで満足のようです。
私もこんなに長く熊本にいるのは
本当に久しぶりなので、
旅行気分というより、
熊本で暮らすように過ごしています。
そして長くいると髪も伸びてきて、
美容室に行かねばな〜と思い、
「うーん、そういえば昔通っていた美容院は
まだあるのだろうか??」と気になって検索。
高校生の時に通っていた美容院、
GLAMOUR(グラマー)。
実家でたまたま見つかった高2の時の手帳に、
「今日グラマーという美容室に初めて行った」
と書かれていたのが1992年の秋。
その当時はベリーショートにしてたから
ほぼ毎月通っていました。
もともとは東京の美容室にいたという担当の
お姉さんに東京の話を聞いたり、
「文化服装学院に行きたいんだけど〜」と
相談してたっけ。
その美容室に通う行為は、
私と都会を繋いでいるという気がして、
なんだか嬉しかった。
上京してからは行くこともなくなって、
この夏に検索するまでは、その美容室が
どうなっているかさえも知る機会がなかった。
そんな訳で、検索をかけた後、
ちょっとドキドキした。
もし(閉店)してたら、、、
とりあえず存在していてほしいな、、、
結果は、、、
おっ、おっ、おっ、あるーー!
あるじゃないか、移転はしているようだが
店名もそのままで!
そしていくつか写真を見ていると
「あっ、この人だ!そう、岡村さん!」
岡村さんである。
担当のお姉さんであった女性。
年月は経っているが、そのままの岡村さん。
この時の私の気持ちは、、、なんだろ
懐かしいと嬉しいと温かい気持ち。
好きだったぬいぐるみを物置から発見したような?!
(笑)
これはもう予約するしかないでしょ!
と即行動しました。
そして思ったのだ。
はたして岡村さんは私の事を覚えてくれてるのだろうか?
覚えてくれてなくてもいいんだけど、
覚えていて欲しい。
いや、美容師さんだから
覚えてなくても上手くごまかして、
傷つかないようにしてくれるだろう。
しまいには
娘に
「美容師さん、覚えてるか覚えてないか?
当てたら100円あげる」という
それって、どんな意味がある?という賭けを
持ちだした私。
娘 「覚えてるんじゃない」
私 「わかった、じゃあ覚えてるに100円ね」
カジュアルなゲーム仕立てにしないと
なんかこのドキドキを収められないような
気がしていたんだろう。
とりあえずどんな風に話を切り出そう。
マスクで顔も隠れてるし、
名前も苗字が変わってるから、
フラッシュバックするにはヒントが少ないからな。
そんな事を考えながら熊本のシャワー通りを歩いた。
シャワー通りは、
当時はお洒落なスポットとされていて
今もそんな感じのお店が並んでいた。
そして看板発見。
おぉー、ついについに。
階段を上がって店内へ。
「いらっしゃいませ」
と受付の若い女性ともう1人の女性が声をかけてくれた。
おっ、おかむらさーん。
岡村さんだ、声も雰囲気もそのまま。
もう心の中は、抱きつきたいくらいの気持ち
なんだけど、とりあえず様子を伺う。
「これに名前などをお願いします」
と美容院的問診票を頂き、ものすごい速さで書く。
とにかく早く岡村さんと話したいのよ、
わたしは!(笑)
あまりにも焦り過ぎて、
荷物を専用のロッカーに入れて案内される時に
帽子をかぶっていたのに気づく。
「あっ、帽子を脱がなきゃ、すみません〜」
髪を切る椅子のある上の階に上がりながら
私は切り出した。
「あの、実は、わたし、高校生の時に通ってて」
「あっ、やっぱりそうですよね!!
目元で分かりました」と岡村さん。
「えーー!本当ですかーー??」
と旧姓を告げると、
「うん、うん、覚えてますよー」と。
わ〜〜ん、嬉しかー。嬉しいよー。
それからもう弾丸トークで
高校卒業してからこれまでのことをお互い話し、
いつもなら「もう少し髪の量少ない方がいいかな」
とか、わりとリクエストするのですが、
「前髪はこんな感じでどうですか?」
と聞かれて
「あっ、はい、まあ伸びるし、それでいいです。
そう、で、あのあとは〜」と
髪を整えにきたというより、
お喋りにきたとばかりにずっと話してました。
帰り際にパチリ。
ニヤニヤしながらシャワー通りを歩く。
あぁ、会えてよかったなー。
本当に良い再会だった。
この出来事はまたパワーになるな〜。
ブツブツ言いながら帰りました。
帰宅すると、母が
「美容院に行ったとね?
もうちょっとサッパリしてくるかと思ったけど、
全然変わらんたい」と。
お母さん、
お喋りに夢中で、
それどころじゃなかったとよ。
でも覚えてくれてて、
また繋がったと〜〜。
それだけでいいと。
人との出会いはプライスレス。
思い出もプライスレス。
これもまた夏の思い出に仲間入りです。
あっ、娘に100円あげるの忘れた。笑