4月の終わりにミズタマ舎さんで瀬戸本業窯:緑釉行灯皿を購入してからミズタマ舎さんはお気に入りのお店になりました。
5月の半ばに結婚前から愛用しているお皿が割れ、愛着があるので金継ぎをしようと決断するも、その費用だいたい1万円くらい・・・
ひいいい・・・
しかし6月に入っても捨てる決断ができず、藁にもすがる思いでミズタマ舎さんに相談に行きました。
そうしたら・・・
「僕でよかったら簡易金継ぎですがしますよ。ただ本金継ぎではないのでちょっと気をつけていただきたい点はありますが・・・」
とのこと。
神よ!
もう涙!涙!です。
ミズタマ舎さんで購入したお皿でないにも関わらず、びっくり良心価格で簡易金継ぎしてくださることに・・・・
1ヵ月ほどお預けして生き返りを待ちます。
その時にちょうどお店においてあった1客のカップ&ソーサー。
実はこのカップ&ソーサー、初めてお伺いしたときから陳列されていたもので、正直、見た目は地味だがカップを持った瞬間の手馴染み感、陶器なのに手に吸い付くような持ち手に感動しました。
実は日本民藝運動に深くたずさわったイギリスの陶芸家バーナード・リーチから直接技術を受け継いだ数少ない弟子の1人、市野茂子さんの丹窓窯の焼き物だとのこと。
そりゃすごいはずだ!
初めて見つけてから1か月が経過し
「もう売れちゃっただろう・・・」
と思っていたら、ありました。
ひっとりと佇んでいました。
本当はマグカップの方がよくて、カップ&ソーサーだと一人では使わないのでは・・・と思いましたが、このソーサーは真ん中にくぼみもなくお皿としても利用できる。
きっとこのまま買わずに帰ると
「買えばよかったな・・・」
後悔しそうだったので、思い切って購入。
このカップでコーヒーを飲むとそのすごさがさらにわかります。
味が柔らかくなるような気がします。(断言できないところに若干の気の弱さがあり)
コーヒーカップマニアがコーヒーを飲むためにカップをいろいろ変えるという気持ちがわかった。(逆を言うとそれまで全くわからんかった)
焼き物は深い!
ちょうどその時に店主さんからバーナード・リーチのお話やバーナード・リーチが復活させたスリップウェアという技法のお話をお聞きし、せっかくだからちょっと本を読んでみようということで図書館にてスリップウェアの本と
バーナード・リーチ作品集を読んでみました。