もう20年も経ったの？
阪神淡路大震災のあの日から。
あの日、私は大阪の茨木市にいた。
ぐぐぐぐっっと下から持ち上がる感じとその音に目が覚めて
なんだろう？と息を潜めていたら
爆音と共に激しい揺れがきた。
「地震だ」と思った。
だけど、あまりにも激しい揺れになす術もなく、
マジで死を覚悟した。
まもなくこのマンション？（五階建ての5階にいた）はポキンと折れて
地面にたたきつけられるだろう。
その衝撃と、衝撃によって出来た瓦礫の下敷きになって死ぬだろうと。
恐怖と諦めのなか、身を硬くして最後の瞬間がいつくるのか、
もう何も考えられなくなっていた。
結果は・・・マンションも倒壊せず、部屋の中も物が少なかったので
たいした被害もなく、いま、こうして元気に生きている。
幸い、友達も親戚もみんな無事で怪我もなかった。
あとからわかったのは、あの場所のあの揺れはマシな方だったってこと。
横揺れではなく、持ち上げられて上から落とされたような感じだった。
しばらくは余震に恐怖する日々。
あの日の恐怖は消えない。
直接の被害は何もなかったのに、友人知人もみんな無事だったのに。
建物に入ったヒビ、瓦の落ちた屋根、ビルのガラスがたくさん落ちた道路。
私は、あの日の恐怖と生きていることへの感謝は忘れてはいけないね。
忘れないよ。