天候はまずまず。
黄金色の田圃の畦には彼岸花がまだ咲いていた。


ちぎれ雲に秋の訪れを感じながら、
久住高原を目指す。
途中「道の駅たけた」でキャンプの買い出し。


湧水も忘れなく汲んだ。


キャンプ地に着いたのは13時前。


そこはススキに囲まれた素朴な佇まい。


手作り感満載のキャンプ場は一見判りにくい。


また来ることを約束しながら、ほぼ1年ぶり。
ブランコにカラフルな色が付いている(笑)


本日の予約はカムイのみだとか。
今回も陽気なオーナーと話し込みそうだ(笑)


夜はオーナー自慢の望遠鏡で天体観測の予定。


先ずはテーブルをお借りしてランチ。


ススキが風にそよぐ秋の気配も味わいながら、
マックの「月見バーガー」


気持ちいい景色も相まって、すこぶる美味しい。


オーナーからサルナシの実の差し入れ。


小粒だが、甘酸っぱさはキウイと一緒。
それもその筈、キウイの原種だそうだ。


我が家の近所の山にも自生してると聞くが、
場所が未だに判らない。


お昼を簡単に済ませ、テントの設営。


今回はロゴスのティピーテントにした。


汗をかいたので、近場の温泉へ。


いつもの「久住高原ホテル」を訪れる。


ここの温泉は久住キャンプの楽しみのひとつ。


2つの湯船にゆっくり浸かって、
秋めいた景色を眺めながら、
大地のエネルギーを補充した。


ホテルを出ると火照った頬に秋風が心地いい。
お目当ての「菓房いづみや」へ移動。


「黒胡麻ソフトクリーム」を選ぶ。


ここは注文を受けてからコーンを焼いてくれた。


焼きたての黒胡麻入りコーンが香ばしく、
パリパリ感と甘く柔らかいソフトクリームが
ベストマッチ。


爽快気分でキャンプ場へ戻ると
サイトではコオロギ達の鳴き声が迎えてくれた。


西の空に天使の階段。そろそろ蚊取り豚君点火。


お腹が空いたので「奥豊後豚のあみ焼き」


ホットサンドメーカーでリベイクしたら、
焼肉のいい香りに包まれて食欲が増した。


月が出てきた。


今夜は中秋の名月。


月に想いを馳せながら夕食準備。


今頃、地元では「名月もらい」の子供達が
あちこちで歩き回っているのだろうか。


「名月く~れんな、芋ならい~らん」


毎年、中秋の名月の夜には地元の子供達が
お菓子をもらいに各家を巡る風習がある。


各家々で配られたお菓子を沢山詰め込んだ
リュックや手提げバッグをぶら下げた
笑顔の子供達の声で地域は賑やかになる。


特にお菓子をいっぱいくれる人気のお家は
子供達の訪問が絶えない。
また、友達のいる隣町まで遠征する強者もいる。


以前に比べて地区の子供達はずいぶん減った。


カムイの子供達も成長に伴い
「名月もらい」を卒業していることもあり、
我が家に地区の子供達が来ることは
ここ数年なくなってしまった。


この様な素敵な行事はこれからも廃れず、
受け継がれて行ってほしい。


麺を茹でたら


いなりと生卵をのせた「キツネ月見うどん」


遠くで狼ならぬ猪の鳴き声がする(笑)


食後はお湯を沸かして


抹茶を点てる。


満月を愛でながら、銘菓「荒城の月」を戴く。


オーナーさんがやって来て天体観測開始。


勧められて、大きな望遠鏡を覗く。


月のクレーターは勿論、
土星や木星やベガを見させてもらった。


辺りは月光に照らされ、
ライトがいらない程明るい。


天体観測会も終わり、虫の声が淋しげだ。


月の雫の夜露で濡れたギアをテントにしまう。


テント内まで月明かりで明るい。


月光浴の野営を楽しみながら、
21時半就寝。




























4時起床。
テント内の片付け。


昨夜の主役は西の空。
外気温16℃、湿度100%で
フライシートの結露が凄い。


お湯を沸かす。


今朝の目覚めの珈琲は
奥豊後入田の吉満coffeeさんのタンザニア産。


明けの明星の金星がひときわ目を引く。


夜明けが近づくにつれ、空が朝焼けに染まる。


こんな景色に会いたくて夜を越えるのだ。


月と交代した太陽が昇る。


朝食準備。


卵かけご飯と胡麻豆腐となめこのお味噌汁。


朝食完成。
味噌汁にはめかぶを入れた。


朝陽に輝くススキが揺れる。


満月に会わせてくれた秋晴れの空に感謝しつつ、
夜露に濡れたテントを乾かす。


「岡城ポテト」と延岡釜入り茶で一服しながら、
名月の名残りが乾くのを待つ。


オーナーがやって来て、
サルナシ探検隊の話で盛り上がる。


次回はキャンプ場に自生するサルナシの木を
見せてくれるそうな。


テントの乾燥も無事終わり、
全てを片付けたサイトを秋風が吹き抜ける。


作業中のオーナーにご挨拶をして、
車はキャンプ場を後にする。


イガ栗の転がる林道を通り抜けながら、
秋キャンプシーズンの始まりを実感する
カムイである。













去年訪れたキャンプ↙️




こちらはサルアリ(笑)↙️