「何処に行くんですか?」



信号待ちをしていると突然、
隣の車から声を掛けられた。


声の主は見知らぬ年配の男性運転手。


「えっ……久住です。」


ビーノのカムイは躊躇いながら答える。


「気を付けて行ってくださいウインク


青信号に変わり、
彼のワンボックスは
交差点を直進して去って行った。


「焦ったぁ……えー


何か文句言われるのかと思ったら、
どうやら荷物満載バイクが気になった様だ。


右折し、
久住高原を目指して更にひた走る。













走行距離は60㎞越え、約2時間かかったが、
「ボイボイキャンプ場」に到着。


簡素な小屋の受付で手続きを済ませ、
キャンプ場内に入る。


広々原っぱのフリーサイトは
何処の場所にするか迷う。
ここは以前牧場だったらしいのでほぼ何もない。


先客の3組は
それぞれ端っこにテントを張っている。


な~んとなく気持ちは判る(笑)


この際、カムイはど真ん中の木の辺りにする。


全体的に僅かな傾斜地だが、
何とか平らげな場所を選んだ。


心地良い風と解放感のフィールドに気分上々、
設営がはかどる。


あらかた整えて昼食とする。
「ハヤシメシ」と
「道の駅あさじ」で買った「あさじコロッケ」。


こうして久住連山を間近に眺めながらの食事は
最高のご馳走。
ヘリノックスチェアも
いつも以上に座り心地が良い。


食後はテント内の設え。
今夜の寒さ対策もしっかり。


天候に恵まれ、環境も良く、
これなら完全リフレッシュ出来そうである。


おやつタイムはコナズ珈琲のドリップと
途中のLAWSONで買ったマカロン。


コカムイの大好物なので、
罪悪感を抱きつつ、父はこっそり味わう。


コカムイとのトレッタの思い出はコチラ↙️
 




近場の温泉は16時で終わりらしく、
今回は諦める。


ただ座って景色を眺めているだけでも、
充分飽きない場所。
キャンプで何もしない時間も大切である。


夕景を見届けて夕食作り。
先ずは冷凍「焼おにぎり」をリベイク。


そしてメインの「えび天うどん」を作る。


火に掛けたら、すぐ出来る。


気温が下がって来ているので、うどんが旨い。


日没後は流石に星空しか見えない(笑)


満腹で暖まったら早目にテントに入り、
Prime Videoを見る。


21時過ぎに就寝。















朝5時起床。


気温約10℃。
ここは標高が約850mだそうだ。


テントとタープの結露が凄まじい。
濡れた芝を歩くと靴がびしょびしょになる。


東の空の朝焼けが清々しい。
日の出と共に朝食準備。


朝食はペペロンチーノととうもろこしのスープ。


今朝もお湯だけで済む
ストレスフリーな簡単調理。


朝食で少し身体が暖まった。
テントとタープの水滴を拭き取る。


チェックアウトまで充分な時間があるので、
天日干しで乾くのをひたすら待つ。


先に乾いたテントを畳む。タープはまだ。
時折薄曇りではあるがやや強い風に期待する。


コナズ珈琲を淹れ、
リョーユーパンの「みどり牛乳パンケーキ」。


パンケーキはリンの顔でリベイク。


絶景を味わいながらまったり。


何も無くても、
ただ空と山の移ろいを味わえる
キャンプ場は好きだ。


何とかタープも乾いたので収納する。
いつも太陽の恵みの有り難さを感じる瞬間。


残らずビーノに積載完了。


併設の「カフェボイボイ」に
寄って帰る予定だったが、
今日はあいにくの定休日らしい。


先日の糸ヶ浜海浜公園キャンプ場の帰りの
「大神ファーム」も臨時休園だった。


「大神ファーム」紹介はコチラ↙️
 



最近このパターンでついてはいないが、
それを補って充分な満足感。


忘れがたいこの場所。
何よりこの景色の一部に佇めたことが嬉しい。


キュルルルル~


カムイ2号(仮称)は至福の体験を乗せ、
久住連山の麓を後にした。






前回のツーリングはコチラ↙️