PCOSの月経不順の意味するところ | 不調と不妊と漢方養生

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現代の女性は忙しいですね。
仕事・家事・妊活・育児・介護 etc.
東洋医学から不調の原因解説と
走りながらの女性の不調ケアを紹介します
不調の原因が分ればきっと大丈夫

 

PCOSのほとんどは月経周期異常

 

こんにちは漢方養生指導士/不妊カウンセラー
よっしいです

PCOSの女性の多くに月経周期異常、

つまり「月経不順」があると言われ

 

98.7%の症例

にみられるようです。

(新PCOS基準改訂の調査)

 

つまりは、ほとんどですね。

そのため診断基準で必須になっているんですね。

正直そこまで多いと思いませんでした滝汗

 

ちなみにPCOSの

月経不順パターンはこちら

 

①無月経(18.1%)

月経が3か月以上来ない状態

 

PCOSの場合は卵胞ホルモン(エストロゲン)

と黄体ホルモン(プロゲステロン)の

どちらも分泌するのですが、

黄体ホルモンの分泌に異常がある

第一度無月経にあたります。

3か月以上たつと子宮内膜の

消退出血が起きます。

 

 

②稀発月経(59.9%)

39日~3か月未満 年に10回以下の月経

なんと全体の約6割ちょっと不満

 

③無排卵周期症(22%

25日~38日の正常周期でも排卵していない

周期が短く24日以内の頻発月経が

混じることがあります。

私の妊活時はこちら真顔

 

このパターンは月経周期自体に

異常がないので本人も

なかなか気づきにくいです💣

 

基本的には

新PCOS診断基準でも東洋医学でも

基礎体温が判定材料に使われます。

 

なぜなら基礎体温の

高温期=排卵の目安✨

排卵後の妊娠期を支える

黄体ホルモン(プロゲステロン)

の分泌を表すからです。

東洋医学では体を温める”陽”の時期です。

なので例えば

高温期と低温期の差が0.3~0.5度ない。

 

・高温期への移行に3日以上ゆっくりかかる

 

・高温期が10日間続かない

 

などの基礎体温の場合は

排卵をしていない可能性が高くなります。

 

PCOSの場合、排卵障害のため

この高温期が弱くなりがちです。

 

ただ正直、基礎体温って綺麗に

2層に分かれることってあまりないですよね。

自律神経の影響でギザギザ波打ったり

個人では判断しにくいものです。

その場合は病院や漢方薬局に

一度、見せるのも選択肢かと思いますちょっと不満

 

病院だったら血液検査でLHサージのあがりを

確認したり、エコーで排卵後の卵胞を

確認することもあります。

 

月経不順=PCOSではない

 

ただ注意したいのが

月経不順=PCOSではなく

あくまでもPCOSの診断基準の一つということ。

 

なぜならPCOSじゃない人でもこのような

月経不順が起こることはあるからです。

 

無理なダイエットや

一時的な激しすぎる運動や

極度のストレス状態や

高プロラクチン血症や

甲状腺ホルモン疾患やなど


東洋医学で月経不順の意味するところ

 

東洋医学的では

PCOSかどうかよりも月経不順は

女性の体質を表すため

 

月経が遅れたり

来ない場合はまずは

気血水の乱れと考えます。

 

たとえば②の稀発月経は

月経の遅れで

 

東洋医学だと

正常周期が25日~33日で

7日以上遅れる場合は

(月経周期が40日以上)

 

2パターンの体質が考えられます✋

 

A. 気も血も足りない

「気虚血虚」

月経は全身から気血を子宮に集めて

起こします。が、そもそも

疲れすぎて気血も足りないと

月経が来るのに時間がかかります。

このタイプは経血量も少なく月経で

めまい、風邪、不眠などを起こしやすい

 

なので、一時的に無理なダイエットや

ストイックに運動し過ぎて

このエネルギー不足が続くと

「気虚血虚」となり月経が

遅れることもあります

 

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B. 気血が詰まっている

「気滞瘀血」

ストレスで気が巡らず

冷えもあるとドロドロ血が

つまるので月経がなかなか来ない

月経前の期の高ぶりでイライラ、不眠、便秘、

月経痛も月経量も血塊も多め。

 

また一時的に強いストレスがあると

気が巡らなくなり「気滞瘀血」となり

月経が遅れることがあります。

 

これらの状態がさらに進行すると

①の無月経

月経自体が止まってしまいます凝視

生殖よりも基本機能を優先するため

 

また子宮疾患がある場合

月経量が多くなるため、

鉄欠乏性貧血となり

AとBが混ざってくる人も多いです。

 

なので月経周期を整えることは

妊活するしないに関わらず

大事になってきます👍


まずは定期的な月経を

 

もしA.の気血の不足から

月経が遅れがちなのであれば

まずは朝食と睡眠7時間以上をとること

 

その上でおススメなのが

 

なつめルイボスティーです。

作り方
・なつめ・・・2、3粒
・ルビボスティー・・・1パック
・お湯・・・400cc

レーズンやクコの実をプラスするとさらに

パワーアップ

 

なつめは足りない気と血を補ってくれ

こころの安定を図る

スーパーフードです✋

月経時のパワーダウンによる

不調を緩和してくれます。

 

またルイボスティーはもはや

妊活の定番ティーとなっていますが

平性なので体を冷やさず

抗酸化作用が強く卵子にも優しいお茶です✨

もちろんカフェインレス

 

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一方B.の気血のつまりと冷えで

月経が遅れがちなのであれば

軽い運動(散歩、ヨガ、ストレッチ)と入浴10分で

しっかり気血を巡らせましょう。

 

その上で月経前におススメなのが

バラのプーアル茶

もちろんカフェインレス指差し

作り方
・マイカイ花・・・2、3粒
・プーアール茶・・・1パック
・お湯・・・400cc
 

薬膳でバラのつぼみ🌹である

マイカイカ(玫瑰花)を使います。

マイカイカはストレスや月経前に

滞りがちな気血を香りで巡らせてくれ

イライラやPMSの緩和によいです。


プーアル茶は温性で

体を温め、脂肪分の分解も助け

月経痛や便秘を緩和してくれます

肥満型PCOSさんにもよい

 

意外と普段飲まれている飲み物が

寒性や涼性で冷えている方も多いです。

 

例えば「冷たい緑茶」

冷え×寒性なのでかなり

胃腸と子宮を冷やします。

せめてホットで飲みましょう🍵

 

あと飲み物は基本常温で

麦茶は冷蔵庫に入れない

などの工夫も意外と大事です😉

 

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セミナーのお知らせ
6月30日(日)
「~PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)とホルモンバランス

~ストレスと糖について~」
薬日本堂漢方スクール(青山校・オンライン)
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