(追記)PCOSは遺伝なのかという疑問 | 不調と不妊と漢方養生

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東洋医学から不調の原因解説と
走りながらの女性の不調ケアを紹介します
不調の原因が分ればきっと大丈夫

追記しました。

PCOSは遺伝なのか?

 

こんにちは漢方養生指導士/不妊カウンセラー
よっしいです

「PCOSは遺伝?」

これは以前から私が

疑問に思っていたことです。

 

個人的な感覚としては

「遺伝はあるだろう」

と感じていました。

理由は思春期には一部、

症状が既に出るからです。

 

ただ自身や他PCOSの方を見ていて

「食事やストレスの環境も大きい」

とも同時に感じていました。

 

研究は色々ありますが

50%以上遺伝

とされるのが多いです。

つまり遺伝半分、環境半分ですねちょっと不満

スイッチはあるけどボタンの推し方次第で

発症のしかたは変わるみたいな。

 

ただ遺伝とする理由にも

いくつかあります。その中でも

自身の状況と照らし合わせて

「なるほど」

と感じた調査がこちら✋

 

PCOSは1親等でも代謝異常あり

 

そもそもPCOSは

男性ホルモンやLHのホルモン分泌の他、

インスリンなどの代謝異常が目立つ疾患です。

 

結構前の調査ですが、

PCOSの女性の場合は

1親等にあたる両親、姉妹、兄弟にも

なんらかの代謝障害の有病率が上がる

という報告がありました。参考記事はこちら)

 

 

ここでいう代謝異常の病とは

「メタボリック症候群」

「高血圧」

「脂質異常症」

「その他の代謝異常など

になります。

 

<調査の結果>

1.PCOS女性の母親は、メタボリック症候群と脂質異常症の有病率が有意に高かった。

 

2PCOS女性の父親は、高血圧、メタボリック症候群と脂質異常症の有病率が有意に高かった。

3.PCOS女性の姉妹は、高血圧およびメタボリック症候群の有病率が有意に高かった。

 

4.PCOS女性の兄弟は、高血圧の有病率が有意に高かった。

 

ちなみに我が家に関してこんな感じ✋

※あくまでも我が家のケースですニコニコ

 

3を除くすべてが該当しました。(姉妹はいませんので)

    

・母親が脂質異常症を有病

 

・父親が高血圧と脂質異常症を有病

 

・弟が高血圧を有病

 

確かに私の両親のどちらにも脂質異常がみられ

男性である父と弟には高血圧があります。

※ただ母の場合は更年期以降の診断で

高コレステロールはこの年代に珍しくありません。

若い頃は不明です。

そして気になるのはやはり父と私が持つ

”抗リン脂質抗体症候群”

 

 

抗リン脂質抗体症候群とは?

 

これは脂質異常で血栓ができやすい疾患です。

不育症の要因の一つでもあり

全体の10.2%ぐらいを占めます。

 

東洋医学いうとドロドロ血の

”瘀血”にあたり

胎盤の細かい血管にまで血液がいかず

赤ちゃんが育たず習慣性流産を繰り返します悲しい

私は当時、不育症で

妊娠途中まで胎盤の血栓を予防で

低用量アスピリンを服用していました。

 

ちなみに父は不整脈があり

ストレスがかかると心痛があるため

現役の頃はワーファリン

(抗凝固剤)を服用していました。

現在はリタイアして症状がかなり

緩和されたため漢方薬が中心です。

 

それまではPCOSとは別モノ

妊活視点では不育症!

と捉えがちだった

”抗リン脂質抗体症候群”ですが

よく考えれば脂質異常症の一つ真顔

 

実は糖と脂質は

密接な関係あります✋

 

糖と脂質の関係

 

私たちのカラダで

消費しきれなかった糖は回収された後

中性脂質となり溜まっていきます。

いつかまたエネルギーとして

使うかもしれないから~と脂質で貯金します。

 

ただ肝臓に溜まれば脂肪肝に

血液に溜まれば脂質異常になります。

なので糖の問題を抱えている

PCOSの人にとっては

脂質異常症は身近な疾患になります。

 

ちなみに抗リン脂質抗体症候群の

原因は先天的な遺伝と

環境要因の両方とされます。

PCOSと同じですね。

 

私の場合、父の海外赴任が長かったため

子供から思春期の生活環境は異なりました。

すると先天的な遺伝の可能性

出てきます真顔

 

ちなみに弟は脂質異常の検査

はまだしていませんが、

彼も私と同じように20代は

大人ニキビに苦しんでました。

現在は高血圧による

朝の頭痛に悩んでいますネガティブ

 

調査結果にもあるように

PCOS女性の男性家族だけに

高血圧の症状が現われるのは不思議ですね。

 

母型からの遺伝だけではない?

 

実は私はそれまではPCOSは

母型の胎内環境による遺伝

胎内での男性ホルモン曝露(PNA)

が強く影響していると考えていました。

なぜなら赤ちゃんはお母さんの

胎内にいる間が9~10か月と長く、

女の子の場合はその間に

原子卵子がつくられるかです。

胎生期の初期から20週まで

卵子は500~700万個に増えて、

生まれる時に200万個になります。

 

なので胎内にいる間に

お母さんのホルモンの影響を

受けないはずはないと。

メカニズムについては色々あるようで。

 

他にも海外の追跡調査では

PCOSのお母さんから

生まれてきた女の子は

PCOSを発症する率は5倍との

報告などもあったので。(記事

これ、よく追跡しましたよね

 

現時点のまとめ

 

PCOSの遺伝については

色々な説があるのでまだ

解明されていない点も多いです。

 

ただ冒頭の「家族の代謝異常」という調査は

お母さんからの遺伝だけではないのかな?

と納得する内容でした。

もし興味がある方は

ご自身の家族も一度確認してみてください。

 

自身の体質のルーツを探ることは

やがてその後の子の体質を

知ることにもなると思うのでニコニコ

 

セミナーでは漢方養生などを紹介予定です

    

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