東急シアターオーブで宝塚歌劇雪組公演『20世紀号に乗って』を観る・・・の巻3/24 | 乾パンのブログ

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一昨日は宝塚を出でて東京で1泊致しますと・・・

昨日は渋谷駅東口にあります東急シアターオーブまで、

宝塚歌劇雪組公演『20世紀号に乗って』を観に行きました演劇

11時公演。

 

 

シアターオーブは調べてみたら・・・5年前の星組『太陽王』l以来のようですね。

当時の弊ブログを読み直していろいろと思い出しました。

そうそう・・・あの頃の私は紅ゆずるの演技が大嫌いだったんだよなぁ・・・ハートブレイク

 

 

渋谷駅東口の風景が激変していて驚きます。

高層ビルがニョキニョキ増えていて「東京には空がない」の一節を思い出してしまいマスねぇ汗

 

渋谷は谷間だから・・・ちょっと掘れば古多摩川の河床だった東京礫層が出てきそうだし、

高層ビルによる再開発には格好の場所かもしれません。

 

渋谷駅周辺は工事現場だらけで、目の前に見えている場所でも容易に近づくことが出来ません。

遠回りしているうちに道に迷ってしまいました。

 

 

ビルの谷間に富士山が僅かに見えてます。

富士山GJ富士山

 

 

ミュージカル「20世紀号に乗って」は大戦間期のちょうど大恐慌の痛手からやっと回復しつつある、

米国東海岸が舞台。

 

古いミュージカルかと思っていましたが、パンフにある原田先生の解説によると、

1978年(昭和五十三年)の作品とのことで、結構最近じゃん!?

 

その割にはオチが古風と言いますかあせる

騒動の発端となる京三紗さんのアレも、今日ではこのような笑い飛ばすような

演出は不可能かもしんねぇビックリマーク

 

N.Y.~シカゴを結ぶ20世記号なる特急列車は30年代の米国においては名物列車だったんですね。

真っ先に思い出したのは、映画「スティング」でポール・ニューマンとロバート・レッドフォードが

カモ(ロバート・ショー)をハメる発端となった、この特急内でのポーカー賭博の場面。

各界名士が乗る列車だったんだな音譜

古き良きアメリカ・・・の時代かもしれません。

 

 

数々の失策で破産し掛っている演劇プロデューサーのオスカー(望海風斗)が主人公。

彼が人生の危機を一気に挽回させるべく乾坤一擲の作戦に打って出る。

 

かつて自分が見いだし、今ではハリウッドの大女優となった、かつての恋人リリー(真彩希帆)を

自分の制作する舞台に出演させようと強訴する・・・

 

残された時間は20世記号に乗る16時間。

果たして2人の運命ははてなマーク

 

シカゴからニューヨークまで16時間も掛ったのか汗

世界地図で眺めると、ニューヨークとシカゴは近いのになぁべーっだ!

 

 

見終えた第一感は・・・

大真面目に演ずる大真面目なコメディー・ミュージカルだなぁ・・・ってこと。

 

やっぱしだいもんって凄い男役さんですよねぇドキドキ

チョビ髭・ダブルのスーツ姿のだいもんを観ながら、私は『アル・カポネ』を思い出しました。

あれも原田先生の作品だったかなはてなマーク

 

あのだいもんアル・カポネが大真面目にコメディーを演じている感じ。

顔芸やアドリブで笑いを取るのではなく、セリフ回し、体の所作、演技の間、で客席を笑わせる。

コメディーの王道なのでしょうけど、ここまで来るのには大変な努力だったんだと察します。

 

ホントに大真面目で真剣に演ずるコメディーです。

凄いなぁ・・・だいもんグッド!

 

大道具さん、小道具さんも頑張ったんでしょうねぇ

オスカー像は本物っぽい感じ。

あの20世紀号のセットも凄いなぁ!!

客車は3軸ボギーだったんですね。

へぇ~

 

思うに真彩ちゃんの出番が多い多いラブラブ!

舞台の真ん中で、歌って踊って演技する場面が矢鱈と目立つんです。

役の比重では、だいもん=真彩ぐらいに感じたモン。

 

前日に月組公演『宮本武蔵』を観たばっかしでしたから尚更です。

真彩ちゃんも大変だったろうけど、やり甲斐持って演じているんだろうなぁ

 

だいきほのハッピーミュージカルラブラブ

コレだったら、プレお披露目でやっても良かったような・・・ですが、

あの頃の真彩さんは経験未熟な娘役さんでしたからね。

今の時点でやるのが正解かもしれません。

 

 

主人公オスカー・ジャフィは望海風斗

直前に『ファントム』を演じたとは思えないほどの怪演と言って良いドキドキ

とにかく、熱くて濃くて鬱陶しいボスを熱演していました。

1人ボケ1人突っ込み的な場面も楽しいな。

早口口調のセリフ回しが延々続くのですが滑舌良くてセリフが聞きやすい。

大したモンですラブラブ

 

ヒロイン、リリー・ガーランドが真彩希帆

この役はジュディー・ガーランドの意なのかはてなマーク

見事なヒロイン振りです。

歌える人がトップ娘役になるとこんなに舞台が引き締まるんだと実感恋の矢

緑色のドレス姿がセクシーでねぇラブラブ!

2階から眺めると・・・胸の膨らみが丸見えなのです。

屈むとおっぱいの谷間に白い「何か」が見えるのですが、

胸の谷間やおっぱいの上半分を綺麗に見せる下着とか、何かの道具とか、あるんですかな!?

 

リリーの現恋人、ブルース・グラニットは彩風咲奈

ゲスで即物主義的なキャラを熱演していました。

繰り返しのギャクという、ベタな笑いもよくこなしていたと感じます。

但し・・・何故か彩風の演技って一生懸命感満載で余裕を感じないんだよなぁ汗

もうちょっと重厚感を発揮して、だいもんと対等に演技出来る風格があれば良いんだけどね。

 

20世記号の車掌フラナガンは彩凪翔

芝居を引き締めるための扇の要的な役割。

但し・・・少々辛抱役ではありますなあせる

 

オスカーの宣伝担当オーエン・オマリーは朝美絢。

だいもんやまなはるがどんどん引っ張ってくれるから、美味しい役だよなぁラブラブ

にこやかに楽しんで演じている風で、観ているこちらも楽しくなります。

 

オスカーのマネージャー、オリバーウェップは真那春人

大抜擢ですよね恋の矢

番手にとらわれないこのような抜擢が別箱公演の魅力でもあります。

セリフ回しが巧みでだいもんに食らい付いていくような演技はさすがですねぇ

 

レティシア・フロムローズは専科特出京三紗

この芝居のキーパーソンのおばあさん。

お茶目な役ですね・・・でも実は・・・

三紗さんのナンバーもあって驚きました。

なかなか歌える人だったんですねラブラブ!

 

 

1982年(昭和五十七年)の京三紗さん(右)

私は老け役の京三紗さんしか存じませんが・・・37年前は綺麗な綺麗なお姉さんだったんだなぁブーケ2

 

その他では・・・

ドクター・ジョンソンは久城あす。

あのラスト近くの場面は爆笑してしまいました。

相当に面白い演技をしているのですが・・・目が何個も欲しい場面でした。

 

下級議員ロックウッドは透真かずき

アノ場面・・・ホントに面白いです。

 

マックス・ジェイコブズ縣千も良い味出してましたな。

皆の演技に食らい付いて行くような一生懸命感満載でしたがね。

 

 

その外に感じたことを列挙。

 

客席の盛り上がり振りには驚いてしまいました。

拍手も凄いし、ドッカンドッカン盛り上がるのですドキドキ

これだけ客席が盛り上がれば、演じている方も楽しく思いっきり演技できるでしょうねぇ

雪組の総見か何かだったのかなはてなマーク

 

タップダンスもなかなか凄かったなぁチョキ

そう言えば、本間憲一さんも振付されていたのか・・・

こういう公演こそ、スカステでプロダクションノートやって欲しいんだけどなぁ

 

雪組トップコンビ・2番手・3番手が揃っていて何て贅沢な別箱公演なんだろうドキドキと思ったら、

そっか・・・別動支隊がひとこ・潤花ちゃんのバウホール公演だったかひらめき電球

みちるちゃんやりさちゃんもそっちだったっけなはてなマーク

 

あの「悔い改めよ」のステッカーの話。

とうあすお披露目だった『ヘイズコード』を思い出しました。

1930~40年代の米国には人の迷惑顧みないキリスト教団体によるステッカー運動があって、

それが当時の米国人にはネタ扱いされていたと察します。

 

フィナーレは縣千中心の男役群舞からニコニコ

縣くん、押されてますねぇ

 

あの「聖書は何処だはてなマーク

スポットライトを浴びながら椅子の上に「あった!!」の場面。

私が観た時は聖書が椅子から転げ落ちるハプニングビックリマーク

あーさが拾って、椅子の上に「ほら、ココにありますよにひひ」とだいもんに訴えかけるような笑顔に・・・

笑ってしまいました。

 

ネタバレですが・・・

オスカーとリリーはよりを戻して上手くいくのだろうかはてなマーク

2人とも自分に言いたいことは喋り倒して、互いに他人の話は聞かない性格だからなぁべーっだ!

喧嘩するだろうなぁむっ

 

 

結論から言えば・・・

トップコンビが歌える人同士だったら、

どんなミュージカルでも名作になる・・・

と言うことを実感致しました。

 

だいきほは大したトップコンビだぜ。

劇団もよくぞ組ませたモンだ音譜

 

この公演もリピートしたいけど・・・無論ながらチケット確保は不可能ですショック!