東宝劇場で宝塚歌劇雪組公演『ファントム』を観る・・・の巻1/3 | 乾パンのブログ

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一昨日の3日は東京日比谷にある東京宝塚劇場まで、

宝塚歌劇雪組公演『ファントム』を観に行きました。

11時公演。

 

 

いあゆる門松ですが・・・

松より竹の方が目立ちますよねはてなマーク

 

この門松の様式は徳川家康が作ったってのは豆知識として知っていましたが、

竹を切る・・・ってのが、「戦国大名武田氏を切る」の暗喩なんですねぇビックリマーク

この正月にやっとったNHKの歴史蘊蓄番組を見て、初めて知りました。

 

 

本来の門松は竹は(裏方であり目立たずに)このように斜めに切らないのが正統のようですグッド!

 

んで・・・

今回の雪組『ファントム』ですが・・・大劇場開幕直後以来2回目の観劇。

ホントはモットモット観てんですが、チケット取るのが至難の技だもんなぁ・・・

 

まぁね・・・トップコンビが抜群に歌えて芝居も出来る人だったらこうなるんだなぁっという感じ。

宝塚って実力無用な世界だと言うことは存じて居りますが、たまにこんなペアを組ませるから

見捨てられないんだよなぁ

劇団GJグッド!

 

大劇場開幕直後は出るところは出る、引っ込むところは引っ込む、

凸凹した出来映えだなぁと感じました。

 

要するに歌える人は容赦なくガンガンと歌いまくって、

歌が下手な人は容赦なく下手っぴ振りを発揮する世界でした。

 

それが今回の『ファントム』はその凸凹を随分と修正して滑らかな球形になったイメージ。

それだけ、いろいろと努力して摺り合わせてきた結果なんでしょうけどね。

 

それから大劇場と東宝劇場では客席の雰囲気もエラく違う。

大劇場ではお客さんも容赦なく赤裸々に拍手しますもんね。

良い演技するするジェンヌさんには大拍手、そうでないジェンヌさんには・・・お察し下さいあせる

 

それが東宝劇場では・・・お客さんも優しいよねぇドキドキ

生徒さんに満遍なく拍手して、暖かい雰囲気でした。

(逆に言えば、大劇場では上手い人には上手い、下手な人には下手だ・・・

若干ギスギスした雰囲気に私は思えましたね)

 

音響さんも東宝ではかなり修正してたんじゃないかいなはてなマーク

 

演出上では少し変更点があったように思えました。

2回しか観ていないのですが・・・偽カルメンのスパニッシュの場面・・・

何だか違うような・・・

 

それからファントムがクリスティーナを誘拐する場面も大劇場ではお姫様抱っこだったように思いますが

今回は手を取り合って(自ら!?)クリスティーヌが誘拐されたような汗

 

 

こうやってマジマジと『ファントム』を観てみますと・・・

クリスティーヌのキャラがどうにも納得いかねぇむかっ

 

ピストロでのコンテストで喝采を浴びてタイターニア役に抜擢される場面。

ファントムが花束を持って待っているのに、一瞥もくれずフィリップに付いていく場面。

 

ファントムがフィリップに嫉妬する重要な場面ですが・・・

クリスティーヌが抜擢されたのはファントムの功績大ですから、

アノ場面でクリスティーヌが振り返って「先生・・・」とでも呟いてくれたら。納得なんだけどな

 

それからカルロッタの「毒薬」を何の疑いも無く飲み干すとか、

ファントムの素顔を見て「ギャー叫び」とか、

その後に一旦外界に出てから、フィリップの手を振りほどいて地下の世界に帰ろうとしたり・・・

 

そりゃファントムの素顔を見て驚くのは如何ともし難いのかもしんねぇけど、

直ぐに気を取り直して謝りゃこんなことになんねぇのによぉあせる

 

更にクリスティーヌとフィリップとの関係も中途半端。

ファントムとクリスティーヌの関係が濃厚になるにつれ、フィリップの存在意義がよく分からなくなるむっ

フィリップにはソレリという恋人がいるしねぇかお

 

ってな塩梅で・・・

クリスティーヌとフィリップがエラく「曖昧で便利なキャラ」に思われてならんのよドンッ

この辺りは、原作ではどのように描かれているんだはてなマーク

 

 

ファントムはトップスター望海風斗

歌唱も演技も抜群に上手いし言うことなし!!

出てきた瞬間から舞台を支配できる演技が出来る役者ですわ。

 

ファントムって言っちゃ悪いけど精神年齢が幼いキャラだよな。

よく言えば、少年の心を失わないピュアな役かな。

でもその「少年らしい」雰囲気を見事に表現していたように私は思えました。

 

でもね・・・スタイルについては本人の努力ではどうしようもないので言うのも憚れますが・・・

キャリエールとの銀橋場面、彩風は長身でスタイル抜群な男役さんですから、

どう見てもキャリエール父・ファントム子に見えなくてねぇハートブレイク

 

だいもんってキャリエールキャラだよなぁ

本来だったらファントムをもうちと年長者(中年)役なんだろうかなぁ

 

 

クリスティーヌは真彩希帆

これだけ美人さんで可愛らしくて歌唱力も抜群ですから・・・ホントに奇跡の娘役です、真彩ちゃんはラブラブ

ただしクリスティーヌが単細胞キャラに感じたのは上記した通り。

 

先生」に教えを請うてから、徐々に歌が上手くなる演技をしてるんだもんなぁ

演技力もある娘役さんです。

この手の娘役さんはトップ娘役になるとしても苦労して就任するもんだけど、

絶妙なタイミングでトップ娘役にしたもんよチョキ

 

 

キャリエールは彩風咲奈

前半の抑えた演技から、後半にキャラを爆発させていく印象的な役柄。

美味しいけど難しい役だよなぁ

 

カルロッタ舞咲りん

大劇場で観た時はやり過ぎむかっと感じたのですが、今回は良い塩梅に感じました。

周りとのバランスが良くなった・・・のかなはてなマーク

ヒメにとっては一世一代の大役だろうなぁ

頑張ってますもんね。

 

フィリップは朝美絢

役替わりでフィリップはあーさだったんですね。

端正で若々しい伯爵様ですねぇラブラブ

見た目と佇まいが素晴らしいです。

 

アラン・ショレは彩凪翔

ヒゲを生やして好演・・・ですが、役としての新鮮さ・面白さはあーさの方が一枚上だったような・・・

これはあーさがショレを演ずる意外性もあったのかもしれませんが。

 

ってなことで、私的にはフィリップ彩凪・ショレあーさの方が良かった気がしました。

 

ソレリは彩みちる

『ファントム』って路線娘役の役が少ないよなぁDASH!

如何にも路線娘役向けの可愛らしい令嬢役ですな。

みちるちゃんって可愛い娘役ですよね!?

もうちょっと歌える人だったらなぁ

 

ベラドーヴァは朝月希和

登場人物では最も可哀想なキャラ・・・

歌唱力ではひらめちゃんよりも真彩ちゃんの方が圧倒的に上だからなぁ

残念ながらそういうこと。

歌えないとこの役は成り立たないんだろうな。

 

妃華ゆきの・星南のぞみ・野々花ひまり・潤花は可愛いらしい令嬢役。

それぞれ個性があって目線が行ってしまいます目

妃華さんが活躍する姿を見ると嬉しいです音譜

美人な方ですからね。

 

その他では・・・

ドアマンの奏乃はるとも良い役ですね。

クリスティーヌを思いやる優しい表情が絶品。

 

カルロッタの腰巾着の千風カレンちゃんも良いねぇ恋の矢

彼女が出てくるとどうしても見てしまいます。

 

 

フィナーレはミュージカル1本物でお馴染みのイケコ様式とは違いますねビックリマーク

小池先生のフィナーレはあっさりし過ぎに感じられます。

真彩ちゃんが娘役を率いて踊る場面が好きだなぁドキドキ

娘役さんのドレスが素晴らしいパー

 

P.S.

クリスティーヌ・ファントムの

ク「あなたの素顔を見せて~音譜

フ「ほらよ

ク「ギャー叫び

の場面。

 

見ているうちに予定調和的なギャグに感じられて、少し笑ってしまいましたにひひ

あのクリスティーヌの表情は・・・

 

 

楳図先生の上矢印のキャラを思い出してしまいますね。