犬神家の一族・・・の巻 | 乾パンのブログ

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先日、俳優加藤武さんがお亡くなりになりましたが、
それで思い出したのが市川崑監督の映画「犬神家の一族」です。
(加藤さんは86歳でスポーツジムで突然倒られたそうですから・・・最期までお元気だったんだしょぼん

1970年代の個人的思い出日本映画ベスト3が、砂の器、八甲田山、犬神家の一族ですべーっだ!
映画「犬神家の一族」は横溝正史氏の推理小説が原作で1976年(昭和51年)公開。

角川グループを父親から受け継いだ角川春樹氏のいわゆる「角川商法」の出発点となった
エポックメーキングな作品・・・となります。

この映画の大ヒットで横溝映画ブームとなり、悪魔の手毬歌、獄門島・・・と続きますが、
加藤さん演じる警部が「よし、分かったビックリマーク」と叫んでトンチンカンな推理を披露するのが名物でしたな。



そもそも市川監督はアニメーター出身だそうで、カット割りが極めて個性的。
タイトルロールが独特なのも有名。
音楽は大野雄二さんですから・・・「カリオストロの城」と何だか似ていますにひひ

今でも映画やTV化される金田一耕助探偵モノですが、この石坂浩二金田一が最高と言われています。
この「犬神家」のキーパーソンは野々宮珠世ですが、島田陽子さんの神々しいまでの美しさが忘れられない。
(この映画は東宝制作ですが当時はまだ五社協定が残っていたようで、タイトルロールには「島田陽子 松竹」とありますね。)

松子未亡人(高峰三枝子)に「おばさま、この方は佐清さんではございません(´・ω・`)」と
言い放つ時のキリッとした眼差しの格好良さとかねぇドキドキ
生活感を感じない美女で惚れちゃいますね。

ただ・・・あおい輝彦さん演じる佐清が、ふくよかな顔付きと体型で、復員兵に見えないのが難点か叫び


一方、映画のヒットと共にTVでの金田一耕介シリーズってのもありまして・・・
こちらは金田一は古谷一行、警部はハナ肇でした。



う~ん・・・松子未亡人は京マチ子さんですか・・・怖すぎるガーン
古館弁護士の西村晃の印象も強烈。
西村さんは水戸黄門で有名ですが、どちらかというと腹黒い小悪党というキャラだったな。
映画版の小沢栄太郎も悪人役が多かったけどねぇ・・・

このTVも再放送で見た記憶があるのですが、今見直してみると、かなりガッカリプンプン
だって、野々宮珠世役の女優さんが美しくも魅力的でもないんだもん・・・
これじゃぁこの犬神家の面白さが半減だ(-_-メ

と思って、ラストのタイトルロールを見てみると・・・
四季乃花恵(宝塚歌劇団)という方が珠世役なんですねぇ
ちっともお綺麗でないこの方を、よくぞTV出演させたもんだねぇ、劇団もさはてなマーク

四季乃さんは59期で、大地真央さん、平みちさん、未沙のえるさん等、現役では一樹千尋さんと同期ですか。
娘さんが笹本玲奈さん・・・

トップ娘役になったわけでもなくて、退団と共に女優業を引退されたから、現在ではほぼ無名ですが、
いろいろありそうですねぇ・・・

でもご自分の俳優としての資質を見極めていたからこそ、退団と共に引退されたのかも・・・
とも感じてしまいました(もちろん、舞台での四季乃さんを観たわけではないのでね汗


しかし、70年代の島田陽子さんと比較するのはちょっとハードル高すぎか・・・と反省m(u_u)m