えっと、久々に映画版「砂の器」を鑑賞
以前に述べたこと がありますが、私にとって忘れることが出来ない思い出の映画。
原作 松本清張
脚本 橋本忍 山田洋次
監督 野村芳太郎
主演は・・・丹波さんかな
丹波哲郎・加藤剛・森田健作の3人が軸になって話が進みますが、脇役陣の顔ぶれが凄すぎる
昭和後半期に活躍した名優の皆さんが、重要な役からチョイ役までゾロゾロ登場します。
緒方拳・加藤嘉・島田陽子・佐分利信・渥美清・山口果林・菅井きん・笠智衆・松山省二・内藤武敏・春川ますみ・稲葉義男・花沢徳衛・信欣三・浜村純・穂積隆信・山谷初男・・・
あと若き日の加藤健一が若い巡査役とか、丹古母鬼馬二も強面顔の刑事役でセリフなしも強烈な印象
公開は1974年(昭和49年)だから、今から41年前・・・
役者さんの多くはもう物故されたか、あるいは御存命でもリタイアされた方々ですね。
さすがにこの映画をリアルタイムには観なかったのですが、私が幼き頃に見た日本の風景を見ることが出来て
懐かしく感じるのです・・・まだコンビニがない頃。
今回、改めて見直すと・・・丹波・加藤剛・森田のキャラはちょっと違和感あるな。
セリフ回しがちょっと変だし、加藤さんの演技も・・・う~ん
その代わり、脇役陣の名演振りには涙がこぼれ落ちます。
皆さん、加藤嘉さんの演技に泣かれる方多数のようですが、私は島田陽子さんの薄幸振りに号泣
犯人の子を身ごもりながら、行き倒れて流産の出血多量で急死・・・何でこうなるの
それにしても1970年代の映画で観る島田陽子さんの可憐な美しさにはホントに度肝を抜かれます。
今のお姿を拝見すると・・・どうしてこうなったんだ┐( ̄ヘ ̄)┌
この映画でも島田さんのオッパイ姿が拝めますが、50才過ぎてから裸になるのはヤメテくれ
それから山口果林さんも若い頃は大した別嬪さんだったのですが、
この映画ではもじゃもじゃヘアっでちょっと変
と・・・前置きはこのくらいにしておきまして、
この作品は犯行現場が国鉄蒲田操車場(JR蒲田電車区)との設定なので、蒲田駅周辺のロケも多数。
よくよく観ていると、知っている風景が結構あることに気が付きまして
と言うわけで、ロケ現場を散策しに行きました
犯行現場の蒲田操車場。
風景的に全く変わっていない。
現在の蒲田電車区の終端架線柱は40年以上前から変わっていないようだ。
聞き込みの廻る丹波・森田ですが・・・
ココはJR蒲田駅北側にある歩行者自転車専用の鉄道線アンダーパス。
直ぐに分かりました。
「bar三美」は現在の「スナックゆうこ」です。
奥の日本工学院専門学校が大きい校舎に改築されていますが、風景的にはほぼ変わらない。
呑川周辺を歩く丹波・森田。
現在は駐輪場ですが、かつては路上駐車が激しかったみたいですな
左側の電柱に質屋「オギノ」の広告がありますが、40年前と変わっていないところが凄い
おそらく蒲田だと思われますが、呑川がS字状に蛇行している箇所は限られていまして・・・
多分、奥側が京急蒲田駅だと思います。
「ニュー金時」という広告が印象的ですが、俯瞰に撮られているために場所の特定は出来ず。
東急蒲田駅北側、現在の「バーボン通り」ですね。
風景的には現在も同じです。
と言うわけで、蒲田駅周辺は40年前には土地区画整理事業が完了していたようなので、
道路の区割り等の変化はほとんどないように思われます。
建築物はいろいろ改築されているようですが、現在でもかつての風景を想像できるところが面白いです。