待つだけの女はいない・ピナコ | 風紋

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鋼の錬金術師ファンの雑文ブログ



  リンとランファンに愛が偏っています

今までなんとなくピナコはリゼンブールにいて「お帰り」と迎えてくれる役
と思っていましたが、案外そうでもないかもと思いなおしました。
きっかけは3巻のおまけページで「ヒロインです。」と書かれてるのを改めて
見たことから、冗談半分とはいえピナコが主役のドラマの一幕がこれから
出てくる可能性はあるのではと考えたのです。


そう考えてみるとやはりドミニクさんの「リゼンブールの女豹めぇぇ!!」の
くだりはギャグにしては意味深すぎる!
リゼンブールの女豹の武勇伝が今まで本編で全く語られていないのは、
これからの物語のなかで語られるからなのかもしれません。


ドミニクさんのあの反応からして、相当ヒドいトラウマになるようなことを
したんでしょうね、ピナコは。
Wikiで見てみるとドミニクさんをバイクで跳ねて、その傷が彼のアゴには
残っているとありますが(コミックス見直したらホントに傷があった!)、
きっとその時彼のプライドも傷つけたんだろうな~、と。
ピナコはわざと人を傷つけるようなタイプではないと思うので、これは
やはり色恋ですよね!ドミニクさんはハッキリ言わないまでもピナコの
こと好きだったのに、ピナコは全く眼中になかったということがこのバイク
跳ね飛ばし事件(イージーライダーみたいなアメリカンタイプのバイク希望)
でハッキリしてしまった、というあたりが真相ではないでしょうか?
んで、ピナコがドミニクさんを全く相手にしなかったのは他に意中の相手が
いたから。それはホーエンハイムだったというのはあまりにベタですか?


でも、そう考えてみると読み方が違ってくるセリフがあるんです。
11巻の「残念だよピナコ。もうお前のメシが食えなくなるなんて。」
当初は不吉な未来を警告するセリフにしか聞こえませんでしたが、
考えてみればトリシャと所帯を持っていたホーエンハイムがご近所とはいえ
そうそうピナコのメシを食っていたはずはありません。
ということは、ホーエンハイムがピナコのメシを食っていたのはきっと彼女
が「女豹」としてブイブイいわしていた頃なんです。


もう勝手に断言しちゃいますけど、ピナコとホーエンハイムのなれそめは
メシが始まりですよ、きっと。
リオールでロゼの前で行き倒れてご飯めぐんでもらっていたけど、あれと
同じことをホーエンハイムは50年くらい前からやってるんです!
放浪の日々を送るホーエンハイムはなまじ不死なもんだからつい自分の体を
かえりみないで無理して行き倒れて、そこにご飯めぐんでくれたのが
機械鎧修行中の若ピナコなのではないですか?
「酒飲み友達」にはなったけど再び放浪の旅に出たホーエンハイムとの恋
は実らなかったピナコは、数十年して全く老けていない彼と偶然再会して
その時トリシャを紹介したんです。
あー、ピナコの胸中を思うと切ないなあ。


これから死に行くホーエンハイムの最期を見届けるのはピナコしかないと
思いますが、その時にはさすが「女豹」というような活躍を見せてくれる
だろうと、かもとは確信しています。
ピナコをキャスティングするなら沖縄芝居の大女優「平良とみ」(NHK
朝ドラ「ちゅらさん」映画「ナビィの恋」のおばあ役のちっちゃい婆さん)
だと実は以前から思っていました。
この平良とみは小型飛行機乗っとって札束バラまくなんてシーン
(映画「パイナップル・ツアーズ」にて)をやってハマる婆さんです!
どうです?「リゼンブールの女豹」のイメージにピッタリと思いませんか?


とみさんのイメージのピナコに乗せて私は言いたい。
ばあさんは田舎で皆の帰りを待っている、というお約束はひっくり返せ!!
「待つ女」である必要はないぞ、と。