不法入国の謎 | 風紋

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鋼の錬金術師ファンの雑文ブログ



  リンとランファンに愛が偏っています

以前からずっと不可解だったことに、今日ひとつの仮説を思いつきました。
それは「リンの不法入国での留置場入りはわざと行われた」。
そしてその理由は「メイ・チャンの動向を探るため」。


今までも「抜け目なさそうなリンがなんであんなヘマしたんだろう?」と
不思議で、「わざと?」と考えてみたんですがその理由が思いつかなかった
のです。
一国の首都の中央駅で行き倒れたら、警察が出張ってくることは想像がつき
そうなものなのにどうして?
留置場に入れられたのでバリーやマリア・ロスとの邂逅が成り立ったのですが
これは偶然の産物ですよね、どう見ても。


でも、ヤオ族とチャン族の関係を考えるとこの仮説が浮かんできたのです。
14巻のメイとランファンがノックス先生宅で火花を散らすシーンで
「チャン族の跡継ぎがこの国にいるという事は不老不死狙いか」
「そうです」
という会話があります。
ということはこの場面以前、多分シン国内ですでにヤオ族チャン族双方が
賢者の石を狙っているということがお互いに知られていた訳です。
自分の部族のために相手を出し抜かなくてはいけない。
ヤオ族一行は錬丹術を使えませんから、この点でチャン族には遅れをとって
います。何としても賢者の石を渡したくないでしょう。
そこで、メイ・チャンが既に入国してるかどうか探りたくて、わざと
不法入国者とわかるように行き倒れたのではないでしょうか?


お互いの動向を知っていたなら入国時期が同じ頃と知っていたはず。
ユースウェルでのあの様子からしてメイもおそらく密入国。
メイが捕まるようなヘマをするかはわからないけど、軍事機密である賢者の石
に近づいていたなら、何らかの騒ぎになって警察沙汰になっていることは
考えられます。
そこに別のシン国人が不法入国で捕まったなら、「お前らグルか?」と
尋問するのが自然な流れでしょう。
メイの情報が入ればめっけもん、入らなければメイより先に石をぶんどるだけ。
警察相手に腹芸をするのは直情径行なランファンやフーにはムリでしょう
から、リンがあえてスタンドプレーをしたんでしょうね。
バリーに助けられなくてもいずれ脱走するつもりで。


それにしてもリスクの高いやり方だなあ、と考えた本人でも思いますが
リンの行動ってあえてリスクを冒してギリギリを駆け抜けるようなやり方
ばかりですよね。
「ホムンクルス捕獲共同戦線」なんかもそう。
フーという戦力が欠けているだけでもリスクが高いのに決行されました。
「自ら強欲を受け入れる」もこれらと同じなんでしょう。
「リスクは元より承知!! 来い強欲!! 受け入れてやル!!」
・・・あー、なんかまた泣きそうになってしまった・・・。


ただ、リンがお間抜けなだけと思いたくないひいき目でのこじつけかも
しれません。牽強付会、理屈と膏薬はどこにでもつくというやつですが、
とりあえず仮説としてご披露します。