資料を漁る | 風紋

風紋

鋼の錬金術師ファンの雑文ブログ



  リンとランファンに愛が偏っています

ssを書くために、ネタをふくらますための資料を大きい図書館に行って
いろいろ借りてきました。


まず、以前から気になっていた服飾関係。
「世界の民族衣装の事典」を見ると、リンの上着の模様にそっくりなのが
キルギスにありました。
キルギス・・・中国に隣り合わせているって言っても新疆ウイグル自治区
の先だよ。天山山脈のむこう、タクラマカン砂漠のむこうだよ!
鋼世界のヤオ族は祖先が騎馬牧畜民で、はるか以前に戦乱を避けて広西省
あたりに流れ着いたってことでいいかなあ。
オフ会の時に鬼灯さまが「西胡の衣装にこういうのがある」とおっしゃって
いたけど、確かにイスラム圏でしたね。


中国少数民族の衣装もあってヤオ族のもありましたよ。
リンやランファンの服とは似ても似つかぬものですが。
ヤオ族の民族衣装は脛あてが特徴なんだけど、それはヤオ族は祖霊が龍犬で
人間に生まれ変わった時、すねにだけ毛皮が残ったのでそれを隠すために
脛あてで覆ったといういわれがある為だそうです。
・・・こういうの、萌える!!
龍犬の子孫伝説かあ、うふ、うふふ。カッコいい!


あと、砂漠の旅ってどんなんか知りたくて以前からエジプトとかシリアとか
の旅行記を読んでみたけど、これがあまり使えないんですよ。
というのは、リンたちは「馬とラクダで」旅をしたから。
ジープを使って旅する現代人の旅行記はダメだなあ、と思っていたので
「チベットを馬で行く」という旅行記があったので読んで見ました。
それなりに面白かったけど、使える記述は少なかったです。
馬で移動できるのは一日3~40キロくらいということぐらいか。
ところがNHK取材班による「シルクロード」の本が、砂漠のことを
大変わかりやすく巻末にまとめててくれてて、「やった!」と小躍り。
商隊は大きいところでらくだ300頭くらいの規模だとか、日干しレンガ造りの
隊商宿(キャラバン・サライ)がところどころにあってそこに泊まるとか。
ベドウィン(砂漠に住む遊牧民)のセンから調べてくしかないかと思っていた
けど、こっちのセンがあったか!と嬉しくなりました。
シルクロード関係は出版点数多いから他にも使えるものがあるかもしれません。


清朝の継承に関しても知りたくて何冊か借りました。
皇子として継承権のあるのは後宮の王妃八階級のうち上位六階級に生まれた子
に限られるという記述に「なるほど!」。
50からある各民族から妾妃を召し上げてるんだったら、ヤオ族にどれだけ
チャンスがあるんだろう、皇子24人皇女19人って妾妃の数からいったら少なく
ないか?と疑問だったんだけど、リン母はこの上位に入る地位にいるんです。
可能性としては4番目の「妃」か5番目の「嬪」くらい?
現実的な考え方ができるリンが「皇帝になる」と大きなことを言うのは
リン母がけっこう高い地位にいるという根拠があるからなんですね。


・・・はあ、しかしこう資料本を漁っていると「この楽しさを学生のころに
知ってたら、も少しまともな勉強できたのに」と思うことしきり。
調べること結構好きなんだけど、実家のほうの自治体の図書館はものすごく
蔵書が貧弱だったので、知りたいことに遭遇したときの快感というのを
ほとんど味わえなかったんですよね。
まあ、勉強でやる調べ物と趣味の調べ物じゃモチベーションがちがうから
楽しいんだともいえますが。
これで調べたことがssに反映できたらいいんですけど、どうなるでしょう?