言葉は言葉どおりでない | 風紋

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鋼の錬金術師ファンの雑文ブログ



  リンとランファンに愛が偏っています

グリードリンとランファンが出会ったらどんな会話になるのでしょう?
とりあえず「感動の再会」にはならなそうですね。
「勘違いするな。俺はグリードだ。」のセリフは絶対出てきそう。
ランファンとホムンクルスとは決して友好的な関係でないのですから、
かなり危機感をもった会話になりそうです。


そこでありそうなのが、ミステリを読むと時々出てくる
「その言葉をかけられたからというだけでは脅迫といえない脅迫」
というのがあります。
代表的なのが「夜道に気をつけろよ。」
いかにもこちらに悪意をもっていそうな者からこう言われたら、
闇に乗じて危害を加えるぞと脅迫されたと受け止めてしまいますよね。
でも、この言葉だけでは「脅迫罪」の適用は難しいのです。
なぜなら「あれはごく一般的な注意警告の意味で言ったのです。」と
言い逃れができるから。


で、グリードリンとランファン再開時の会話ですが、この反対で
いかにも脅迫しているような言葉である種の警告、もしくは消極的な指示
がされるのではないかと思うのです。


グリードリンは「お父様」のいいなりで動き続けるようには思えません。
前のグリードも謀反を起こしてますし、ましてリンの意識が入っているの
ですから、従順なふりをして何らかの対抗手段を考えているのではないで
しょうか?
そしてそれにランファンが巻き込まれないように、あるいは対抗手段に
手を貸してもらう為に、脅迫まがいのセリフを吐くのです。
そしてランファンはその真の意味に気づくはず。
何たってランファンはリンの気を一番読める人だから。


それともうひとつ。グリードリンは前のグリードと同じ
「俺は嘘をつかないことを信条にしている。」
という言葉を発していました。
だから嘘はつかない。
でもきっと、本当のことも言わない。
事をうまく運ぶためには。
嘘をつくコツは、嘘の部分は最少限にとどめて、さしさわりのない部分は
なるべく真実を語り、聞かれない事はしゃべらないことだそうです。
そうして聞き手に自分の都合のいいように誤解をさせる。
そうすれば誤解したのは聞き手で、自分は嘘は言っていないと言い逃れ
できる。(これもミステリでよくある)
「お父様」やラースに対してはこの手法で会話していそうです。


これからグリードリンが本誌に登場したら、彼のセリフには要注意です。
惑わされるな!