オススメ本 千百十一冊目 め生える | カモシダせぶんの、日々の文

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松竹芸能のピン芸人、カモシダせぶんです。本屋と図書館が好き。そんな僕の、ブログです。僕を、知ってる人がいたら嬉しい。好きな小説家は詠坂雄二。好きな歌手は後藤まりこ。好きなダンは、モロボシダン。

現役書店員芸人カモシダせぶんの


日曜に、一冊、読んでほしい本


今回はー、芥川賞作家、高瀬隼子の中編小説


め生える




お話は、薄毛治療にある男性が相談していくところから始まります。


治療を担当する職員のビジネスとしての心遣いが見える接客を受けてる中、急に


職員の髪の毛がごっそり抜ける


職員の方がですよ。そこから世界的に「20歳以上の男女のほとんどの男女の髪の毛が全て抜ける」という現象が起こる。


そうなってしまった世界での様々な人たちの目線で進んでいく物語。女性もいたり、まだ髪の毛が抜けない学生たちなど。


いやー、これめちゃくちゃ面白かった……


このツカミもですけど、兎に角意外な展開に心掴まれる。ある章では心がキュッとなったり、また別の章ではポカポカしたり。構成もお見事。だけどしっかり純文学ってところが凄い。


さらに僕も学生時代から薄毛に悩んでいたのでマジで「薄毛、ハゲ」の当事者の気持ちが書かれている小説だなと思いました。それと同時に


「髪の毛がある」というビジュアルは我々の生活において強烈なんだなと改めて思いました。


飾らなく「はげ」という単語が出まくってくるのも、まさしく頭皮のように「剥き出し」の話になってるなとも感じる。


中編であっという間に読める、そして千円以下とお安いので是非買って読んでほしい一冊ですー。


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1/17(水)

「読者たちの夜会」

会場 ネイキッドロフト横浜

開演 19時半

前売&配信 1500円

本のプレゼン対決企画ビブリオバトルもやりますよ📕

読書好きも、そうでない人も楽しめるライブなんで是非〜〜!