現役書店員芸人カモシダせぶんの
日曜に、一冊、読んでほしい本
今回はー、島口大樹の芥川賞候補作
オン・ザ・プラネット
終わりかけの地球。砂漠の上で生き残ってるけど終わりかけてる男女4人の会話。
そんな映画の1シーンを撮りに鳥取まで車で旅をしていく4人のの会話や、映画を見てる人物の視点で書かれている話。
車中や、メンバーの実家で泊まる時に各々の昔話や思っていることを喋っていくんですが、会話の流れのリアルさがとても良かった。
誰かが喋り始めたら最初はその人がメインになるはずなのにいつの間にか別の人がメインとなって主題を喋っていたり、反対に喋り始めた人は興味を失ってて会話から抜けてたり
誰かが「ちょっと考えて喋ったこと」に関して皆がそれを受けて自分なりに「考えて話す」シーンにはメンバー間の優しさを感じたりしました。
映画に関しても、この滅亡しかけてる4人のシーンだけでも成立はしてますが、道中の素の4人があるから、作り物の映画もより際立つように見える。
メンバーが命に関しての話をしていくのも、この映画の台本を読んでるのが薄く影響しているのかもと思ったり、逆に台本が道中のメンバーの話で変わったのかもと考えたり、流動的なのが文学性ありますね……
色んな話が出てくるのですが「普通がなくなるのを意識した話」で
笑っていいとも!が終わった時、日常が消えた感覚があったというのはめちゃくちゃ同意しました。
でも今、いいともがないお昼が普通になってるな……不思議だな……
誰かに向けて考えて喋る。その行為自体の煌めきが随所にありました。
長距離の旅ってなんとなく、目的地より道中の方が印象に残りますよね。
僕、高校時代に北海道と沖縄に行ったことがあるんですが、どっちも空港での会話をしっかり覚えてますね……
空港が好きなのかもなと思いましたが、変な友達がいて、空港だけに行った事もありますが、そこは行きのモノレールの事をしっかり覚えてます。
単純に旅の目的地で楽しむことが下手なのかもしれない……
2/5(土)
【おもしろライブ 如月編】
会場 秋葉原ZERO-G
開演 19時
チケット
1000円+1ドリンク
(ネタ、企画、大暴れと盛り沢山なライブです。大暴れ?)
2/6(日)
【小猿ライブ】
会場 新宿バッシュ
開演 12時15分
チケット
一部のみ 1200円
二部通し 1500円
(ネタライブ。一部に出演しますー)