木曜に、一冊、本の話を
今回はー、小林泰三の「メルヘン殺し」シリーズ最新作
ティンカー・ベル殺し
割と最近に「ドロシィ殺し」の感想も書いたので、そちらのブログも読んでいただければ
様々なメルヘンの世界に迷い込んでしまう間抜けな蜥蜴のビル。
今回彼が迷い込んだのはネヴァーランド、そう、あの
ピーター・パンでお馴染みのネヴァーランドです。
お付きで可愛い妖精、ティンカー・ベルの事も虫けら扱い
周りの人間ですら、少しでも気に食わなかったらすぐ超絶技術で殺してしまう。殺した人間のことはすぐ忘れるハイパー殺人鬼。でもすっっごい純粋。
可愛げあるけどそれをもかき消すヤバ野郎です。
そんなピーター・パンやウェンディや子供たち、海賊なんかもいるネヴァーランドで
ティンカー・ベルが殺されてしまう。
最大の容疑者は
ピーター・パン
でもピーター・パンが本当に殺したかはわからない。ピーター・パン人殺しても覚えてないし、そもそも彼に疑いを向けたら殺されるかも…
ということでこのお話の探偵役は
ピーター・パンになる。
どういう状況???
一方、ビルと夢の中で繋がってる、もう一つの地球の井森。彼はビルと他心同体なんですが(メルヘンの世界でビルが死ぬと井森も死ぬ)
彼は参加してた同窓会で、同級生が死体で発見された事から
この同窓会にはネヴァーランドと他心同体で繋がってる人達がいるのでは…と疑い始める。
捜査中もバンバン人殺してくピーター・パン
起きたらバンバン同級生が死んでく同窓会
果たしてネヴァーランドと同窓会の混乱は収拾がつくのか
そしてティンカー・ベルを殺した犯人は、その動機は…
というお話
長々あらすじ話しましたが
相当面白かったですっ。メルヘン殺しお馴染みのブラックで軽妙なやりとりもそうですし
ピーター・パンのぶっ壊れてるほどの残虐性
現実の地球パートでのシリーズ史上最大のピンチ
動機、オチ
かなり心に来ました。もう一回ディズニーのピーター・パンも見たい。
なぜずっと彼が子供なのか、知らない人は是非解説まで読んだ方が良いです。
メルヘン殺し、どれも好きなんですが
久々に一作目「アリス殺し」級の衝撃でした。
ここから読み始めても良いかもしれません。
小林泰三って、ほんっっとに枯れなくて凄いな…
すんごくオススメですーー。
告知
10/18(日)
『小猿ライブ』
会場 新宿バッシュ
開演 14時
チケット
1200円
10/24(土)
【浅草LIVE】
会場 浅草東洋館
開演 12時
チケット
一般 2500円
学生 2000円
小人 1000円
10/25(日)
『肉食ライブ』
会場 新宿バッシュ
開演 14時
チケット
千円
10/29(木)
【シカくいトウフをマルくするvol.6】
会場 秋葉原ZERO-G
開演 19時半
チケット
来場 千円+1ドリンク
配信 1100円
出演
ウルトラトウフ(ネタ三本)
ゲスト(ネタ一本、トークコーナーあり)
ホタテーズ(MCも)
森本サイダー
じなんぼ〜いず