オススメ本 七百七十二冊目 ドロシィ殺し | カモシダせぶんの、日々の文

カモシダせぶんの、日々の文

松竹芸能のピン芸人、カモシダせぶんです。本屋と図書館が好き。そんな僕の、ブログです。僕を、知ってる人がいたら嬉しい。好きな小説家は詠坂雄二。好きな歌手は後藤まりこ。好きなダンは、モロボシダン。

現役書店スタッフ芸人 ウルトラトウフ カモシダせぶんの

木曜に、一冊、本の話を

今回は、小林泰三の

ドロシィ殺し




「アリス殺し」から連なる、メルヘン殺しシリーズ三作目、二作目以降の主人公が一作目アリス殺しのややネタバレになるんですが…不思議の国の蜥蜴の「ビル」と、ビルの現実世界のアヴァタール「井森」

彼は今度は「オズの魔法使い」の世界で殺人事件に遭遇します。殺されたのは、お話の主人公ドロシィ。

脳のないカカシ、心がないブリキの樵、臆病なライオンとオズでお馴染みの面々も現れる中。果たして犯人は誰なのか、そして現実世界との関わりは…

といったお話。

メルヘン殺しシリーズは、超有名作の世界が舞台になってるし、会話が哲学的、かつとてもファニーで、そこが他のミステリと線引きされてて面白いとこ。


特にシリアスになってきてる後半での、オズの魔法使いとビルの会話は普通に声出して笑いました。緊張と緩和。

普通にタカトシさんのネタとかも出てきてたから小林泰三先生はお笑いも詳しいんだな…と嬉しくなる。


そして実はこの話はある小林泰三作品と繋がってるんですが、それが僕が大好きな小説だったので鳥肌立ちましたね…「○○って知ってる?」あの一言だけでも雷落ちました。いいファンサービス。

実はこの次のシリーズも既に刊行されてて

最新作は「ティンカー・ベル殺し」

絶対面白いわこんなの。

メルヘン殺しシリーズは、ミステリ界のキングダムハーツですわ。

告知

マンガ原作「ディベートショーダウン」(無料で読めます!)

ライブ

10/4(日)
東村プロライブ
14時〜16時
配信1500円
(マンガ家、東村アキコ先生のお笑いプロダクションライブにゲストで出ます!ファンは必見!)



10/11(日)
『肉食ライブ』
会場 新宿バッシュ
開演 19時
チケット
千円

10/18(日)
『小猿ライブ』
会場 新宿バッシュ
開演 14時
チケット
1200円

10/25(日)
『肉食ライブ』
会場 新宿バッシュ
開演 14時
チケット
千円