オススメ本 五百六十九冊目 機巧のイヴ 新世界覚醒篇 | カモシダせぶんの、日々の文

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日曜に、一冊、読んで欲しい本

今回はー、乾緑郎の「機巧のイヴ」シリーズ二作目。

機巧のイヴ 新世界覚醒篇


前回は、日本(ぽい国)の江戸時代にオーバーテクノロジーが存在して、完全なるヒューマノイド「イヴ」とその周りの侍や町民、公家を巡る短編集だったんですが


今回は舞台がパリ。そして万博が開催されてる最中、ある日本人の連続殺人鬼にまつわる新聞記事から始まる長編小説です。

イヴの美麗さがビシビシ伝わってきますし


長編ならではの、スペクタルが心を熱くさせます。


日仏をつなぐこの壮大感。3DSの「大逆転裁判」を思い出します。


しかし、当たり前ですけど、200年前とかに、海外に行ってた日本人もいるわけで、今みたいに習えるものが何もなく違う国で過ごしてたと思うとめちゃくちゃ大変だったんだろうな…


学生時代、韓国に修学旅行行きましたけど終始テンパってました。


この小説の日本人は、国にビビらないかっこいい人たちばっかりです。ビビるのはイヴに対してだったり

マジで残虐な目に合うことぐらいです。

世界中のどこに行っても

残虐な目には会いたくないなぁ…


少し爽やかな風を感じる終わり方だったのでまだ続きそう。乾緑郎の長編は首長竜の日以来でしたが、とても楽しく読めましたー。

10/18(木)
【オンリー王国】
会場 下北沢シアターミネルヴァ
開演 19時半
チケット 1000円