写真は蔓花茄子(つるはななす)。
ツルハナナスの別名はヤマホロシ。
通称も別名も分かりにくい名前ですね。
薄紫の花が隙なく咲き続けて、可憐な花ですよ。
3年前に近所の園芸店で買ったのですが、ナス科のツルハナナスゆえ、茄子に似た果実がなるもの、と勝手に決めておりました。
ところが、長い夏が過ぎ、秋風が立つようになっても、ナスビの「ナ」の字もございません。
蔓が伸び、支柱に絡んでも茄子は生まなかったですね。
あの「ツルハナナス」という別名が罪作りなのです。
欲張りボケ爺は「茄子」が生まれると思うじゃあ~りませんか。
別名の「ヤマホロシ」だけの方がいい。
ヤマホロシ、何処か生を侘びるような響きがあるじゃありませんか。
結実しない詫びのかわりに「ツミホロボシにせめて花は咲かせよう」
そんなヤマホロシの釈明が聞こえるでしょう?
え?聞こえない?
難聴爺の耳には鮮明に聞こえるのですがね。
駄句1句。
蔓ありて茄子の親子は切られけり
腰折れ1首。
名の優しさよ蔓花茄子(つるはななす)の蔓伸ばし後から後へと咲きにけるかな