蔓が邪魔だね | 牛久の小盆栽 ながちゃんのブログ

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伝統的な盆栽愛好者の姿は、培養歴6年で樹齢150年、200万円の五葉松を出入りの業者に任せる旦那でした。「なんとか盆栽展示会」にその蔵者が得意げ写真におさまる、とか。私は貧乏なので全て実生、挿し木の小盆栽です。


ヤマホロシ


写真は蔓花茄子(つるはななす)。


ツルハナナスの別名はヤマホロシ。
通称も別名も分かりにくい名前ですね。
薄紫の花が隙なく咲き続けて、可憐な花ですよ。

3年前に近所の園芸店で買ったのですが、ナス科のツルハナナスゆえ、茄子に似た果実がなるもの、と勝手に決めておりました。

ところが、長い夏が過ぎ、秋風が立つようになっても、ナスビの「ナ」の字もございません。

蔓が伸び、支柱に絡んでも茄子は生まなかったですね。

あの「ツルハナナス」という別名が罪作りなのです。
欲張りボケ爺は「茄子」が生まれると思うじゃあ~りませんか。


別名の「ヤマホロシ」だけの方がいい。
ヤマホロシ、何処か生を侘びるような響きがあるじゃありませんか。
結実しない詫びのかわりに「ツミホロボシにせめて花は咲かせよう」
そんなヤマホロシの釈明が聞こえるでしょう?
え?聞こえない?
難聴爺の耳には鮮明に聞こえるのですがね。



駄句1句。
蔓ありて茄子の親子は切られけり


腰折れ1首。
名の優しさよ蔓花茄子(つるはななす)の蔓伸ばし後から後へと咲きにけるかな