写真は風船葛(ふうせんかずら)。 秋の季語。
一年草、フウセンカズラの花はまことに地味な白い花です。
ちょうど今頃からごく小さな花を咲かせるのです。
緑陰植物として育てられるので、フウセンカズラの花をわざわざ観賞したい、と申される人も少ないのですね。
「
花より団子」
「爺より若者」
秋に花ごの種子が「風船」を作ります。
これが風情があっていいのですね。
我が家のフウセンカズラは管理者の爺に似て、せっかち。
梅雨開けの今から御覧の通りの実を付けるのです。
「紙風船」のように掌でポンポン遊ぶわけにはまいりません。
「爺の巾着」のように、大判小判が唸るわけでもございません。
そこがまたいいのですよ。
媚びたりへつらったりしない、「我は我なり」の実なりが好きです。
駄句1句。
夏の記憶風船葛残す種
腰折れ1首。
秋まだき風船葛はやバルーン巻きひげ伸ばし陰をやなせる