ムクゲこそ夏の花 | 牛久の小盆栽 ながちゃんのブログ

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伝統的な盆栽愛好者の姿は、培養歴6年で樹齢150年、200万円の五葉松を出入りの業者に任せる旦那でした。「なんとか盆栽展示会」にその蔵者が得意げ写真におさまる、とか。私は貧乏なので全て実生、挿し木の小盆栽です。


木槿

写真は木槿(むくげ)。

木槿(むくげ)。別名ハチス。アオイ科。

夏の強烈な陽射しの中に咲き続けるムクゲを見ていると、紛うことなきこれこそ夏の花、と思いますが、「俳句歳時記」では木槿は「秋」に分類されています。

でもね分類が秋だろうと春だろうと、爺はムクゲは夏の花だと信じているのです。

かつて玄海灘に面した崖に縋り付くように咲くムクゲを見た時、ムクゲは故国韓国を偲ぶ、夏の花だ、となぜだか確信したのです。
打ち寄せる白波の玄海灘の遙か彼方こそムクゲ祖国ではないか。
あの済州島には、ムクゲの近縁の者たちがいるに違いない。
岸壁縋り付くムクゲは、母の国を見ているのだろう。

あの時写真に収めた青花、白花のムクゲは底抜けに明るかった。
韓国にも日本にも梅雨明け後の強烈な陽が照りつける、夏の一日でありました。


駄句1句。
玄海の波濤聞き入る木槿かな

腰折れ1首。
紅傘の木槿一本(ひともと)花清(すが)し花笠踊り待ちゐる人か