写真は皐月(品種名は小夜の舞)。
皐月「小夜の舞」の花色は儚げな薄紫。
八重ほどの主張は感じないのですが、おぼろな半八重の花姿は美しい。撮影者のウデがいいので、ピンボケとなっております。
でもね、このボケ加減が爺に似て、控えめ儚げが強調されてかえってよろしい、と自分に言い聞かせています。
物は言いよう見ようで、どうにもリクツがついてしまうのが恐い。
東京都知事氏は、誰が見ても公金流用だと指摘れても、終始一貫「第三者の厳しい目で判断していただく」
と繰り返される。
かように「蛙の面にションベン」然として申し立てられると、アホ爺などは、つい
「う~ん、さようか、ならやむをえんか」
と思ってしまうのです。
コワイコワイ。
物は言いよう見ようなのですね。
さて、皐月「小夜の舞い」について。
この木もいつもの園芸店で一鉢100円也で昨年購入致しました。
100円だろうと100万円だろうと、同じ木には同じ花が咲くのです。
水やり係りの爺には何の相談もなく、ふいと咲きぷいと散っていく、気ままなところもあり、健気なところもある皐月なのです。
爺はありもしない脳みそしぼって考える。
「花後にはハリガネ掛けて、高手小手に縛り上げ、それらしい形を作れば、時々顔を出すあの盆栽爺なら激賞するかもしれない。なんの罪も無く縛り上げられる皐月がこりゃ可愛そう。ここが思案のしどころ」
と悩むフリをするのです。
なんとまあ、楽しい日々であることか。
駄句5句。
あれこれと思案の皐月小夜の舞
五月雨に薄紫皐月小夜の舞
五月闇溶け込む皐月小夜の舞
一輪を付けて外して皐月かな
香らねど色鮮やかな皐月花
腰折れ1首。
儚げな薄紫の花一重五月闇の夜静かに咲きぬ