100円が100万円に化けるのも舌先三寸 | 牛久の小盆栽 ながちゃんのブログ

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伝統的な盆栽愛好者の姿は、培養歴6年で樹齢150年、200万円の五葉松を出入りの業者に任せる旦那でした。「なんとか盆栽展示会」にその蔵者が得意げ写真におさまる、とか。私は貧乏なので全て実生、挿し木の小盆栽です。


皐月 小夜の舞15/5/24

写真は皐月(品種名は小夜の舞)。

皐月「小夜の舞」の花色は儚げな薄紫。
八重ほどの主張は感じないのですが、おぼろな半八重の花姿は美しい。撮影者のウデがいいので、ピンボケとなっております。
でもね、このボケ加減が爺に似て、控えめ儚げが強調されてかえってよろしい、と自分に言い聞かせています。

物は言いよう見ようで、どうにもリクツがついてしまうのが恐い。
東京都知事氏は、誰が見ても公金流用だと指摘れても、終始一貫「第三者の厳しい目で判断していただく」
と繰り返される。
かように「蛙の面にションベン」然として申し立てられると、アホ爺などは、つい
「う~ん、さようか、ならやむをえんか」
と思ってしまうのです。
コワイコワイ。

物は言いよう見ようなのですね。

さて、皐月「小夜の舞い」について。
この木もいつもの園芸店で一鉢100円也で昨年購入致しました。
100円だろうと100万円だろうと、同じ木には同じ花が咲くのです。
水やり係りの爺には何の相談もなく、ふいと咲きぷいと散っていく、気ままなところもあり、健気なところもある皐月なのです。

爺はありもしない脳みそしぼって考える。
「花後にはハリガネ掛けて、高手小手に縛り上げ、それらしい形を作れば、時々顔を出すあの盆栽爺なら激賞するかもしれない。なんの罪も無く縛り上げられる皐月がこりゃ可愛そう。ここが思案のしどころ」
と悩むフリをするのです。
なんとまあ、楽しい日々であることか。


駄句5句。
あれこれと思案の皐月小夜の舞
五月雨に薄紫皐月小夜の舞
五月闇溶け込む皐月小夜の舞
一輪を付けて外して皐月かな
香らねど色鮮やかな皐月花

腰折れ1首。
儚げな薄紫の花一重五月闇の夜静かに咲きぬ