クチナシは無口なのかな | 牛久の小盆栽 ながちゃんのブログ

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伝統的な盆栽愛好者の姿は、培養歴6年で樹齢150年、200万円の五葉松を出入りの業者に任せる旦那でした。「なんとか盆栽展示会」にその蔵者が得意げ写真におさまる、とか。私は貧乏なので全て実生、挿し木の小盆栽です。


一寸山梔子15/6/3


写真は山梔子(くちなし)。

山梔子 アカネ科クチナシ属。
「山梔子」をなにゆえ「くちなし」と読むのか。
「山梔子」は秋に赤く熟す実を「山梔子(さんしし)の実」と言い、漢方薬の素材として珍重されたようです。
和名、漢名ともに「山梔子」は「さんしし」が古い名前だと思われます。。

「さんしし」の花は芳香があって美しい。
花の後に実ができるけれど、これは熟しても割れることがない。それで、
「あの、さんししの花はクチナシだ」
と言われたんですと。
以来、山梔子はクチナシになったと聞いたことがあります。

五月雨のそぼ降る闇の夜に「懐かしい香り」が漂うと、辺りを見回しますよね。


駄句5句。
五月雨に山梔子の花尋ねけり
五月闇梔子の花蛍代わり
一寸の茎に山梔子花咲けり
一寸の山梔子の花香りけり
香に咽せて梔子の花押しやりぬ


腰折れ1首。
五月闇彼の人の香り偲ぶ日々影声無くも山梔子豊か