写真は小貝川川原のポピー畑。
ポピー別名「雛罌粟=ひなげし)」、雛芥子、虞美人草(ぐびじんそう)。
ポピー畑の奥にこんもり茂った山は、実は山ではなく川岸の植え込みです。
筑波山は霧の彼方にあるはずだけれど、残念ながら見えない。
孫のサーちゃんの手を引いて「ポピー見学」に訪れたのは一昨日のこと。
幼稚園「ひよこ組」体験通園を嫌がるサーちゃんを喜ばせ、脳裏に鮮やかに残る景色はないものか。
爺はボケ頭で散々考えましたよ。
広大な野に、懸命に咲く花盛りの「ひなげし」を見たら、サーちゃんなりに感動するだろうな、爺はかような「打算」があって、「ひなげしの野」にやってきたのです。
爺のセコな目的は大当たり。
今朝も愚図愚図通園したサーちゃんが、小躍りして帰宅したのです。
「サーね、ひよこ好き。センセイ好き」
きらきら目を輝かせて、元気で返事をしたことを爺に告げたのです。
この幼子は、いつまた通園を嫌がることがあるかも知れない。
でもね、広い野原に大きな笑顔を浮かべて咲く、「ひなげし」は忘れないと思うのです。
雑俳5句。
雛罌粟(ひなげし)や我が赤見よと背伸びしつ
雛罌粟は赤白ありて張り合ひぬ
畑中に一際赤し虞美人草
虞美人草筑波の風を確(しか)と受く
白花のポピーの強さ赤靡く
腰折れ1首。
雛罌粟を水面に受かべ小貝川鬼怒の痛手は過ぎしことと言ふ