三つ子のタマシイ百までも | 牛久の小盆栽 ながちゃんのブログ

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伝統的な盆栽愛好者の姿は、培養歴6年で樹齢150年、200万円の五葉松を出入りの業者に任せる旦那でした。「なんとか盆栽展示会」にその蔵者が得意げ写真におさまる、とか。私は貧乏なので全て実生、挿し木の小盆栽です。


小貝川ポピー15/5/19


写真は小貝川川原のポピー畑。


ポピー別名「雛罌粟=ひなげし)」、雛芥子、虞美人草(ぐびじんそう)。


ポピー畑の奥にこんもり茂った山は、実は山ではなく川岸の植え込みです。
筑波山は霧の彼方にあるはずだけれど、残念ながら見えない。


孫のサーちゃんの手を引いて「ポピー見学」に訪れたのは一昨日のこと。

幼稚園「ひよこ組」体験通園を嫌がるサーちゃんを喜ばせ、脳裏に鮮やかに残る景色はないものか。
爺はボケ頭で散々考えましたよ。
広大な野に、懸命に咲く花盛りの「ひなげし」を見たら、サーちゃんなりに感動するだろうな、爺はかような「打算」があって、「ひなげしの野」にやってきたのです。


爺のセコな目的は大当たり。
今朝も愚図愚図通園したサーちゃんが、小躍りして帰宅したのです。

「サーね、ひよこ好き。センセイ好き」
きらきら目を輝かせて、元気で返事をしたことを爺に告げたのです。


この幼子は、いつまた通園を嫌がることがあるかも知れない。
でもね、広い野原に大きな笑顔を浮かべて咲く、「ひなげし」は忘れないと思うのです。


雑俳5句。
雛罌粟(ひなげし)や我が赤見よと背伸びしつ
雛罌粟は赤白ありて張り合ひぬ
畑中に一際赤し虞美人草
虞美人草筑波の風を確(しか)と受く
白花のポピーの強さ赤靡く


腰折れ1首。
雛罌粟を水面に受かべ小貝川鬼怒の痛手は過ぎしことと言ふ