![皐月 紅傘](https://stat.ameba.jp/user_images/20160515/17/kamone-minasan666/b1/48/j/t02200207_0800075413646707110.jpg?caw=800)
![リラ](https://stat.ameba.jp/user_images/20160515/17/kamone-minasan666/b3/61/j/t02200156_0800056613646707111.jpg?caw=800)
写真は皐月、リラ、月見草。
夏ですね。誰がなんと言おうと夏ですね。
と言いつつ、難聴爺は耳に手を当てながら異論を聞こう、としておるのです。
ずるいですね。爺自身に自信が持てないのです。
これで時々コップの水を淑やかに口に運べば、こりゃあ東京都知事ですよ。
「ああ言えばこう逃げる」
化けそこないのキツネですな。
夏の植木は、爺には3種。
①サツキ
②リラ
③月見草
これをまとめて爺は「夏姿三人衆」と呼びます。
① 皐月=ツツジ科サツキ。
これほど品種改良がなされ、年々歳々新種が大量に発表される樹種を、爺は知りません。
赤花、白花、絞り花、それぞれに濃淡があり、別品種とされるので、もはや爺などのボケ頭では整理整頓は夢物語。
サツキの識別はとっくの昔に忘れております。
古くからある、大盃、華宝、日光に見捨てられぬよう、鉢には大小のラベルを差しています。
写真のサツキは品種名「紅傘」なる、大輪鮮紅の花です。
樹齢は50年ほど。
これがねえ、アホ爺の手抜きで水切れとなり、下部10㎝を残して枯れたのですよ。
でもね、切り株から芽を吹き、毎年鮮やかな大輪朱色の花を沢山咲かせます。
② リラ=モクセイ科。和名はムラサキハシドイ(紫丁香花)英語読みではライラック。
大量に植え、芳醇な香りを毎日嗅ぎたい、ほどの花ではないけれど、初夏の日射しに一輪は持ちたい花ですね。
この花を手に持って、近所の盆栽好きご老人に見せたいではありませんか。
③ 月見草 マツヨイグサかオオマツヨイグサかの議論の前に、花色は「薄紅(うすくれない)」こそ、月見草也、と前記の盆栽老人は譲りません。
「薄紅の月見草は湯上がり美人、と言うのだぞ。イヒヒ。黄色では湯上がり子供じゃないか。ここは断じて薄紅色」
盆栽老人の論にはどこか力がありますな。
まあ、落ちついて考えれば愚老とて、薄紅(うすべにくれない)の湯上がり美人の方が、黄色の湯上がり子供よりいいのですがね。
駄句5句。
五月雨に皐月紅傘傘を差す
紅傘は乙女の響き皐月かな
ライラックリラほど香りなかりけり
リラの花巴里まねびのジュテーム
月見草夏日射し受け鮮黄に
腰折れ1首。
月見草素焼きの鉢に這ひ回り薄紅(うすくれない)の思ひ出溢る