青竹の席(むしろ)で一杯参ろう! | 牛久の小盆栽 ながちゃんのブログ

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伝統的な盆栽愛好者の姿は、培養歴6年で樹齢150年、200万円の五葉松を出入りの業者に任せる旦那でした。「なんとか盆栽展示会」にその蔵者が得意げ写真におさまる、とか。私は貧乏なので全て実生、挿し木の小盆栽です。


雨後の筍



写真は雨後の筍(たけのこ)。


この写真は大名陣屋跡の竹林で撮ったものです。
おそらく昔は上屋敷の御殿があったところだと思います。
前日は雨。この日の午前中も雨でした。
このような気候を「筍梅雨(たけのこつゆ)」とか「筍流し」というのだそうで、小雨の中にすいすい伸びる筍(たけのこ)に「栄枯盛衰」やら「諸行無常」やらの言葉を思ってみます。


いつのころここに植えられたものやら定かではありませんが、上屋敷御殿の頃からあったのではないか、と偲んでみるのです。


昨年のこと、孟宗竹を細かく割っていただきました。
話に聞く「竹席(たかむしろ)」を編み、其処に寝そべったらどんなにか爽快であろう、と思い立ち、製作にかかったのですが、畳一畳ほどの「竹席」ですら大変な難儀でした。
その後捨てる訳にも参らず、時折我が庭にのべ、ジョッキを傾けることがあるのです。
禁酒の身なので、本物を飲むことは叶わず、「飲んだフリ」を致すのです。
爽快ですぞ。


駄句5句。
竹席(たかむしろ)青き喜び独り酒
詰めたれど二人に足りぬ竹席(たかむしろ)
筍の梅雨に伸びたる二三尺
青竹に竹刀(しない)思ふ御殿跡
昨日より一尺伸びたる若竹子(まだけのこ)


腰折れ1首。
昨日今日筍流しの降り続き古(いにしえ)偲ぶ御殿跡竹