写真は山梔子(くちなし)。
品種は「ヌマタ」と言ったでしょうか、八重咲きの香り豊かな花です。
写真にも映っていますが、蕾が2個。
開花が楽しみです。
五月闇の頃、辺りに漂う香りを頼りに、山梔子を探すのですが、花の所在を突き止めることができた時の楽しさ、爺は自分の感覚の「鋭さ」を自分でほめるのです。
他に誰も誉め手はいないですからな。
時過ぎゆくごとに、難聴度は進み、目のかすみもただ事ならず、自らの衰えに、はっと気づくことがあります。
寂しさは限りなく身に迫り来るのですが、せめて感覚ぐらいは研ぎ澄ましていたいと思うのです。
庭の隅に拵え置いた「メダカ池」にも春が来たのですね。
沢瀉の花に顔を隠して水面を見つめていますと、ふいに漣が立ち、メダカが反転、たちまち散り、たちまち集まり群泳の舞となります。
駄句7句。
山梔子の夏迎ふるや丈一寸
山梔子の在処(ありか)教ゆる五月闇
五月闇山梔子在処探りけり
五月雨(さみだれ)の山梔子濡らし止み間無し
瓢虫(てんとうむし)紅葉(もみじ)若葉の日除けかな
白目高花沢瀉(はなおもだか)と浮き居たり
緋目高の水面(みなも)に弾み散りにけり
腰折れ1首。
沢瀉(おもだか)の花咲く水面ふと揺れて達磨目高の弾け泳ぎぬ