写真は沢瀉(おもだか)。
早くも夏の季語の出番となりました。
オモダカ(沢瀉・澤瀉・面高)は、オモダカ科オモダカ属の水生植物です。
我が家の小さな小さな池に、毎年律儀に花を咲かせてくれます。
ふと見過ごしてしまいがちなほどの白小花なのですが、夏の到来を毅然と告げてくれる、鈍感な爺には頼りになる花なのです。
沢瀉の剣状の葉は「家紋」にもなっておりまして、歌舞伎の市川猿之助の屋号にもなっています。
「オモダカヤ!」
毅然とした花が、池舞台を踏んで「見得を切る」と、爺には大向こうの声が聞こえそうです。
雑俳5句。
ちんまりと沢瀉の花静かなり
沢瀉の開花の時は汗の時
沢瀉は汗の季節に咲きにけり
池に浮く沢瀉の花見得を切る
水に浮く沢瀉の花夏は来ぬ
腰折れ1首。
波靜か池に咲きたる一輪の沢瀉毅然と夏告げにけり