屋久島猩猩袴鑑賞会のご案内 | 牛久の小盆栽 ながちゃんのブログ

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伝統的な盆栽愛好者の姿は、培養歴6年で樹齢150年、200万円の五葉松を出入りの業者に任せる旦那でした。「なんとか盆栽展示会」にその蔵者が得意げ写真におさまる、とか。私は貧乏なので全て実生、挿し木の小盆栽です。


屋久島ショウジョウバカマ15/3/21


写真は屋久島猩々袴(やくしましょうじょうばかま)。

猩々袴(しょうじょうばかま)は常緑の宿根草で、全国各地の沢地に自生する山草です。
基本的な花色は赤。基本的とことわるのは花色、花姿の変異が多いからなのです。

猩猩(しょうじょう)は中国の空想上の動物で、顔は大酒飲みのような赤みを帯び2本足で歩行する、と伝えられています。
その猩猩(しょうじょう)に似た赤花が、常緑の袴(はかま)を思わせる草葉の上で開花するので、名付けて「猩々袴(しょうじょうばかま)」。
なんだか難しい由来の名前ですが、花は可憐ですよ。

写真は屋久島固有の「屋久島猩々袴」で、通常種より小型です。
弥生月のはじめから咲き始めました。
ごく薄い、小指の頭ほどの錨(いかり)形の俯いた花を咲かせます。
爺などはあまりの可憐さにただ唸るばかり。

昔ムカシ、京都広隆寺の「弥勒菩薩半跏思惟像」に恋慕した若者が、尊像の美しい指を折り盗った、事件がありましたが、爺は彼の気持ちがよく分かる。

爺もまた「屋久島猩々袴」の花の可憐さに打ちのめされて、この花を折り盗るかもしれない。
なあんてウソですよ。
我が栽培する花を自分で「盗る」も「摂る」もないじゃあ~りませんか。

ただね、「春蘭鑑賞会」「貝母交換会」に負けずに「屋久島猩々袴鑑賞と一献の会」なら決行したいですね。
案内文(案)は以下の通り。
      
           謹告
諸兄春季園芸作業繁多なる折、ご迷惑ながら「屋久島猩々袴鑑賞の会」を下記の如く開催致しますので、万障お繰り合わせの上ご出席いただければ幸甚であります。
            記
日時  2016年3月16日  16:30~
場所  春雨に板廂腐り、秋には八重葎の里となる爺の住み家
参加費 タダ
必携品 清酒、合成酒、濁り酒、焼酎、ビール、ビールもどき(柿の

      タネつき)


雑俳5句。
屋久島の猩々袴春の夢
白花の猩々袴飲み足りず
猩猩の赤顔思ふ春の宵
屋久島の猩々袴春の暮
沈丁花猩々袴に香り付け

腰折れ1首。
沈丁花猩々袴に香り付け春の名花と名乗るが如し