長寿梅見て寿命は長寿バイ! | 牛久の小盆栽 ながちゃんのブログ

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伝統的な盆栽愛好者の姿は、培養歴6年で樹齢150年、200万円の五葉松を出入りの業者に任せる旦那でした。「なんとか盆栽展示会」にその蔵者が得意げ写真におさまる、とか。私は貧乏なので全て実生、挿し木の小盆栽です。


長寿バイ

写真は長寿梅(ちょうじゅばい)。

名前に「梅」が付いてもウメではありません。
何を隠そう、クサボケの一族で、唐渡りの彩り豊かな木瓜(ぼけ)とも異なります。
その名を長寿梅(ちょうじゅばい)と申します。

写真に写っておりますように、極小輪の花が今咲き始めました。
早春の盛りには、枝を覆うほど咲く花ですが、今の花は「斥候、物見」でしょうか。
師走の慌ただしさに、やることなすことうまくいかず、ただオロオロと一日を無駄に過ごす「爺」などの様子を偵察して、本体の蕾諸公に報告するのでしょう。

でもね、花の径5㎜ほどの鮮烈な緋色が朝日に輝く様子は素晴らしいですよ。
長寿梅よでかしたぞ!偉いぞ!
爺は消え入りそうな小花を手に持ち、感嘆を洩らすのです。


駄句5句。
電池なく師走の夜に震え居り
最新の暖房器電池要るを知る
食ひ残し鵯(ひよ)の始末で安堵せり
極小の寒木瓜枝に張り付きぬ
長寿梅点の花にて年越へか

腰折れ1首。
音もなく忍び飛び来る鵯(ひよどり)の木守の林檎懸命に突(つつ)く