花を探して幾千里 | 牛久の小盆栽 ながちゃんのブログ

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伝統的な盆栽愛好者の姿は、培養歴6年で樹齢150年、200万円の五葉松を出入りの業者に任せる旦那でした。「なんとか盆栽展示会」にその蔵者が得意げ写真におさまる、とか。私は貧乏なので全て実生、挿し木の小盆栽です。


桜の園 の夢 14/2/23

写真は深い眠りの桜並木。

3本の桜は「旭山桜」です。
染井吉野のとてつもない広がりと違って、旭山桜は矮性の樹で、花も行儀良く、花もほどほどに咲きます。

愚老、桜の季節には写真の盆器ごと、往来に面した特等席に飾るのです。
道行く人へのサービスもあれこれ考え、大きめのラベルに墨痕淋漓(なあんてね、墨じゃござんせん、マジックで大書、さすれば墨痕淋漓は誤りゆえ、『マジックキュルキュル』と訂正!)「桜の園」と書いて置くのです。
但し書きには「知恵豊富」と添えて。
やや色褪せてくると「桜の園」は「三人姉妹」となります。
但し書きも「千枝箒」と致します。

さて、写真で御覧の通り、冬至も過ぎると「桜の園」は深い眠りの中。
爺めが道行く人を喜ばせん、と施した特製ラベルは、風に飛ばないように鉢の下。
来春も桜の季節には、往来沿いに並べ置き、爺は樹下に毛氈など敷き並べ、冷やで一献。
楽しみだなあ。
あ、そうそう、道行く人はそのまま行って頂く。
誰彼構わずに庭に招じ入れて、共に酌み交わすのも妙ですからな。


駄句5句。
山行けば桜紅葉も枯桜
チェーホフの宴懐かし枯桜
枯桜遊山の客も背を丸め
塔越へて重なる桜眠りけり
木洩れ日の地に射し込むや枯桜

腰折れ1首。
塔屋根にさらさら飛びし花びらを春のこととぞ思ふ悲しさ