酔芙蓉汝こそ | 牛久の小盆栽 ながちゃんのブログ

牛久の小盆栽 ながちゃんのブログ

伝統的な盆栽愛好者の姿は、培養歴6年で樹齢150年、200万円の五葉松を出入りの業者に任せる旦那でした。「なんとか盆栽展示会」にその蔵者が得意げ写真におさまる、とか。私は貧乏なので全て実生、挿し木の小盆栽です。


酔芙蓉

写真は酔芙蓉(すいふよう)。

思いがけない不意の入院で、不義理の数を重ねました。
「日々三省」どころか、「日中猛省」を言い聞かせました。

写真の「酔芙蓉」は、爺の天罰の病などにはなんの関わりもなく、我が家の隅でそっと開花し、先日の「木枯らし一番」で黙って散っていったようです。

鑑賞を強いる押しつけがましさはなく、そっと咲き散ってゆく、酔芙蓉のこの佇まいはまさしく「一隅(いちぐう)を照らす」姿ではないか、愚老目尻の水を押し拭ったのです。
写真に留めた家人に感謝。


駄句1
退院日人参の赤さ目に沁みぬ

腰折れ1
音鳴りぬ体温計を握りゐて心も耳も病みたるを知る