時計草陽除けになりし午後の家 | 牛久の小盆栽 ながちゃんのブログ

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伝統的な盆栽愛好者の姿は、培養歴6年で樹齢150年、200万円の五葉松を出入りの業者に任せる旦那でした。「なんとか盆栽展示会」にその蔵者が得意げ写真におさまる、とか。私は貧乏なので全て実生、挿し木の小盆栽です。


パッションフルーツ

写真はパッションフルーツ。

パッションフルーツ。和名=果物時計草(くだものとけいそう)。
パッションフルーツを初めて口にしたのは屋久島でした。
小さじを握りしめ、この珍かな果物をおそるおそる食べたものでした。
ほんのり甘く、酸味が強い果物に感動した思い出があります。

パッションフルーツのパッションは「情熱」の意味ではなく、「キリストの受難」ということらしいですよ。
パッションフルーツは「時計草」の日本名を持っていますが、花の形が時計の文字盤に似ているからとか。
キリスト教国の人には、その花の形が時計ではなく、十字架にかけられたイエスに似ている、と見えたようです。

ゴーヤ(にがうり)が夏の日差し除けに、窓に這わせられるように、パッションフルーツもまた陽除けに使われるのですね。
写真は図書館の窓に絡んだもので、夏には間から丸い果実が見えて、愛嬌を振りまいています。

駄句5句と愚歌1首。


時計草文字盤なくて卵かな
時計草陽除けになりし午後の家
時計草棚の間に実のふらり
午後の陽にパッションフルーツ陽除けの役
匙持ちて時計草の実味はひぬ

陰成せる時計草の棚下に子ら集まりて名を尋ねけり