写真はパッションフルーツ。
パッションフルーツ。和名=果物時計草(くだものとけいそう)。
パッションフルーツを初めて口にしたのは屋久島でした。
小さじを握りしめ、この珍かな果物をおそるおそる食べたものでした。
ほんのり甘く、酸味が強い果物に感動した思い出があります。
パッションフルーツのパッションは「情熱」の意味ではなく、「キリストの受難」ということらしいですよ。
パッションフルーツは「時計草」の日本名を持っていますが、花の形が時計の文字盤に似ているからとか。
キリスト教国の人には、その花の形が時計ではなく、十字架にかけられたイエスに似ている、と見えたようです。
ゴーヤ(にがうり)が夏の日差し除けに、窓に這わせられるように、パッションフルーツもまた陽除けに使われるのですね。
写真は図書館の窓に絡んだもので、夏には間から丸い果実が見えて、愛嬌を振りまいています。
駄句5句と愚歌1首。
時計草文字盤なくて卵かな
時計草陽除けになりし午後の家
時計草棚の間に実のふらり
午後の陽にパッションフルーツ陽除けの役
匙持ちて時計草の実味はひぬ
陰成せる時計草の棚下に子ら集まりて名を尋ねけり