写真は桔梗(ききょう)。
昨日の思わぬ「肌寒さ」には驚きました。
何か重ね着しようにも用意はなし。
愚老、慌てて居間に脱ぎ捨ててあった孫のセーターを肩に掛け、尻に敷いていた座布団を頭に乗せたものの、さような珍無類の出で立ちは、夏祭りの仮装大会には似合っても、防寒の用などなしませんな。
家人に叱られ、孫に泣かれ、娘に蔑まれ、おろおろ辺りをうろつく爺に「これ着よ」とばかりに、セーターや半纏が自ら飛んでくる訳もございませんし、高橋是清にもなれません。
一転、今朝の気候の穏やかさはこれ如何に。
拙老、先ほどまで朝風呂に浸かり「チャンチキおけさ」などうなっておりました。
まことに「殿の遊び」ですな。
毎日が日曜日の、遊蕩三昧これに極まれり。
これに冷やでもいいから一本付けてごらん。
「チャンチキおけさ」が「小原庄助さん」に変わるころ、ふと思いついたのは桔梗のこと。
桔梗は秋の七草、とは我が粗脳にもしみ込んだ知識なれど、桔梗はヤバイ。(若者言葉だってたまには使ってみたいじゃあ~りませんか)
桔梗、萩、撫子諸嬢は、我が家では初夏から咲いてござるのです。
これをヤバイと言わずして、何がヤバイ。
(ヤバイとは元来その筋の方々の笈田で用いられた、専門用語でありましたな。今は肯定でも否定でも、なんでもかんでもヤバイ!。さらにチョウまで付けてチョウヤバイ!)
いえいえ、ここは桔梗について。
我が家の桔梗ちゃんは初夏に散々咲いて、「秋の風吹く」今も星形の花を咲かせているのです。
ウイ奴じゃのう。
駄句5句と愚歌1首。
角立てて色で取りなす桔梗かな
四角から星になりたる桔梗なり
行く秋を惜しんで咲きぬ花一輪
桔梗花一重なれど紫に
紫の桔梗は空に溶け居たり
桔梗花角を立てたる蕾から星を真似たる江戸紫に