渓谷に絡み舞ひたる秋の蝶 | 牛久の小盆栽 ながちゃんのブログ

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伝統的な盆栽愛好者の姿は、培養歴6年で樹齢150年、200万円の五葉松を出入りの業者に任せる旦那でした。「なんとか盆栽展示会」にその蔵者が得意げ写真におさまる、とか。私は貧乏なので全て実生、挿し木の小盆栽です。


沈下橋

写真は四万十川の沈下橋。

旅に出ることで、常識やら先入観がくつがえることがあります。
今回は4日の短期間ではありましたが、様々なものを見ました。

航空機の遙か下に頭を出した富士は良かった。
イタズラ小僧が叱られる様子にさも似たり。
孫の武闘派、コタ・ユタの悄然とする風体、ボケ爺が説諭される姿にあい似ておりましたな。

四万十川の沈下橋を、振り仰いで眺めるのもまた一興でした。

台風と爆弾低気圧の合間を縫った旅だったけれど、なかなかに得難い体験の旅でもありました。

駄句5句と愚歌2首。



お遍路の日陰選り行く残暑かな
四万十に秋の雨降る沈下橋
渓谷に絡み舞ひたる秋の蝶
富士の嶺を見下ろし居たり鰯雲
野分余波室戸岬の波飛沫(しぶき)

拳銃も法書も持たぬ万次郎足摺の浜すっくと立ちぬ
四万十の川面に秋の雨の降る見上ぐる空に沈下橋かな