ゲンキが一番!ゲンキンも一番! | 牛久の小盆栽 ながちゃんのブログ

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伝統的な盆栽愛好者の姿は、培養歴6年で樹齢150年、200万円の五葉松を出入りの業者に任せる旦那でした。「なんとか盆栽展示会」にその蔵者が得意げ写真におさまる、とか。私は貧乏なので全て実生、挿し木の小盆栽です。


姫薔薇


フレンチパヒューム

写真は薔薇(ばら、そうび)。

黄色地薄紅覆輪の大輪はフレンチパヒューム。
桃色地の極小輪は姫薔薇(品種名不明)。

孫の小学二年生コタ君は見かけの磊落さに関わらず、草花が好き。
中でもオシロイバナが好みのようです。
なぜ好みはオシロイバナなのか、理由は定かではありませんが、オ
シロイバナをオモシロイ花と聞き違えたのが始まりのようです。

コタ君、ときどき草花の種を爺への土産に持ち帰るのです。
昨日はオシロイバナとアサガオのタネ。
ズボンのポケットをまさぐり、爺へ差し出すのですが、ややいつもの快活さがない。

「どうした?ゲンキがないね」
「うん、今日はセンセイに怒られた」
「え?怒られた?どうして?」

叱られた理由が今一つ腑に落ちないようで、口がとがってござる。
「またお前、また悪戯をしたんだろう」
「イタズラ?しないよ。昼休みにとったアサガオのタネを数えていたのさ」
「うんうん、お前きちんと数えられた?」
「当たり前の当たり前!」

どうやら、帰りの会の時に、昼休みに採った朝顔のタネを机に広げ、夢中で数えていたのが、叱られた理由のようだ。
爺の喜ぶ顔を思いながらタネを数えていたのでありましょう。

「話を聞くときは手を膝に置いて聞かなければいかんよ」
などといいながらも、愚老内心嬉しかったですな。

「コタ!お前はゲンキが一番、爺はゲンキンが一番!」
訳の分からない慰めを述べながら、コタ君の頭を撫でたのでありました。

駄句5句と愚歌1首。


行く秋を惜しんで香る姫の薔薇
姫の薔薇咲きし真心忘れまい
フレンチを名乗る薔薇大輪なり
大輪に劣らぬ気迫姫の薔薇
姫の薔薇咲いて散りゆく秋の暮

大輪の西洋薔薇を押し除けて生きる証の姫の薔薇かな